2021-01-01から1年間の記事一覧
中国のEV企業、乗用車の分野でも日本に進出 中国の自動車諸独占体は、乗用車の分野でもEV(電気自動車)を投入して、日本市場への進出を開始した。中国第一汽車集団は、日本で初めてとなる販売店を設けて、2022年夏にSUV(多目的スポーツ車)を売…
脱炭素化にネガティブとみられていることの払拭に懸命——トヨタ トヨタ自動車の豊田章男社長は、EV(電気自動車)の2030年の世界販売目標を350万台とすると発表した。これは、FCV(燃料電池車)をふくめて200万台としていた従来の目標から大幅…
コオロギ食で生き残りをはかるエンジン部品企業 昆虫食が未来のたんぱく源として期待されている、というニュースを今朝のNHKでやっていた。いま注目されているのがコオロギ。 脱炭素産業革命によって自動車独占体から切り捨てられることに危機意識を燃や…
女性や65歳以上の者の搾取を強化して延命を図る日本資本主義 「停滞の20年」——日本の設備投資の動向である。 経済協力機構(OECD)の資料によれば、設備の総量をしめす「生産的資本ストック」の伸びは、2000年から2020年の20年間に、イギ…
ライオンも狩りをする。ましてや人間は。 魚も鏡で自分がわかる。 ライオンも狩りをする。 ましてや人間は。 私には、人間と動物とは密接につながっている、という気がする。人間は、労働する主体である、という点において動物と区別される、というのはそう…
魚も鏡で自分がわかる。ましてや人間は。 幸田正典著『魚にも自分がわかる 動物認知研究の最先端』(ちくま新書)の書評(中村桂子)が東京新聞(2021年11月20日朝刊)に載った。 これがおもしろい。 体表につく寄生虫を捕る習性のある熱帯魚ホンソ…
ホンダ、部品メーカーの選別・淘汰を開始 ホンダは主要部品メーカーにたいして、二酸化炭素排出量を2019年度比で毎年4%ずつ減らし、2050年に実質ゼロにするように要請した。これは、EV(電気自動車)とFCV(燃料電池車)との生産への転換を急…
トヨタの苦悶 脱炭素の技術の開発競争にかんして次のように報じられた。(「読売新聞」二〇二一年一一月一四日) <トヨタ自動車とマツダ、SUBARU(スバル)、川崎重工業、ヤマハ発動機の五社は、一三日、脱炭素社会の実現に向け、レースを通じて水素…
前途多難な水素ステーションの設置 政府は、水素で走るFCV(燃料電池車)の普及をはかるために、小型の水素ステーションの整備にのりだす方針だという(読売新聞、10月30日朝刊)。 FCVは、トヨタが、自社の立ち後れているEV(電気自動車)に対…
テスラ、株式時価総額1兆ドル超え 10月25日のニューヨーク株式市場でEV(電気自動車)大手テスラの株式の時価総額が1兆ドル(約110兆円)の大台をはじめて突破した。時価総額の1兆ドル超えは「GAFA」などの巨大IT企業がすでに達成している…
アベノマスクの罪 会計検査院の発表によれば、政府配布の布マスクが8200万枚=115億円分が余剰となっているのだという。この余ったマスクの保管費用は、昨夏から今春までで6億円にまでのぼったのだという。 アベノマスクがこのざまなのだ。 政府はこ…
トヨタの労働者がパワハラをうけ、うつ病となって自殺 いたましい。 トヨタの販売店の38歳の男性の労働者が、パワハラをうけ、うつ病となって、2019年5月にみずから生命を絶ったのだ、ということを、この件が労災認定されたというニュースで知った。 …
『資本主義だけ残った』――新たな反『資本論』宣伝 読売新聞の読書欄に、ブランコ・ミラノヴィッチ著『資本主義だけが残った』(みすず書房)という本が紹介されている(10月17日朝刊)。 著者は、現状を、「リベラル能力資本主義」と「政治的資本主義」…
ホンダ、中国をEVの生産・輸出拠点とする企業戦略を発表 ホンダは、中国を、EV(電気自動車)および水素で走るFCV(燃料電池車)の販売市場とするだけではなく、世界市場への生産・輸出拠点とするという企業戦略「中国電動化戦略」を発表した。 中国…
日本の自動車独占体、商用EV市場で競合もなく中国勢に敗北 中国の自動車企業が、日本への商用のEV(電気自動車)の輸出攻勢をかけている。東風グループなどが1万台という調子である。トヨタ・日産などの日本の自動車独占体は、EVの開発と生産が遅れて…
〔20〕 賃金――労働力の価値の労働の価格への転形 マルクスは『資本論』第一巻の「第六篇 労賃 第十七章 労働力の価値または価格の労賃への転形」において、労賃すなわち賃金について論じている。 その章は次の言葉をもってはじまる。 「ブルジョア社会の表…
〔19〕 生産された商品の価値構成と生きた労働 マルクスは「第七章 剰余価値率」において次のように展開している。 「剰余価値は、v、すなわち労働力に転態された資本部分について起る価値変動の結果にすぎず、かくしてv+m=v+Δv(vプラスvの増加分)である…
〔18〕 直接的生産過程の分析にたちもどる――生きた労働の二面的性格 われわれは、『資本論』の最初に展開されている商品の諸規定について学んできた。ここで、その前に学習したところの、直接的生産過程の分析にたちもどろう。 われわれは、商品の二要因た…
その後の家 フィリピン労働者数家族が住んでいた 彼らはどこかへ行ってしまった 家だけがそのまま残されている
〔17〕 商品A=商品B――価値鏡 「x商品A=y商品B すなわち、x量の商品Aはy量の商品Bに値する。」(長谷部訳、青木書店版、一三四頁) 「あらゆる価値形態の秘密は、この簡単な価値形態のうちに潜んでいる。だから、これの分析は本来的な困難を呈する。…
〔16〕 価値形態――貨幣形態の論理的な発生史・すなわち・価値形態の発展の論理的解明 『資本論』の「第一部 資本の生産過程」「第一編 商品と貨幣」「第一章 商品」において「第一節 商品の二要因――使用価値と価値」「第二節 商品で表示される労働の二重性…
〔15〕 商品およびこれにふくまれている労働の質的側面と量的側面――「質」という規定について マルクスは、商品の使用価値および価値を、商品の質的側面および量的側面と規定している。それとともに、商品の使用価値の実体をなす具体的有用労働および商品…
〔14〕 商品の価値の大いさ ある商品が他の商品をみずからに等置することによって、これらに対象化されている労働の有用的性格は消失し、これらの労働は等質なものとなる、すなわち価値の実体として抽象的人間労働という規定をうけとる、とともに、それぞ…
〔13〕 使用価値の実体と価値の実体――実体 商品の実体はこれに対象化されている労働であり、商品に対象化されている労働は、使用価値の実体としては具体的有用労働と規定され、価値の実体としては抽象的人間労働と規定される。このように、商品に対象化さ…
朝顔のカーテンその2です ブログを書く時間がとれないので、写真で間をもたせています。
少し休憩 まだ残暑が厳しいですね。 朝顔のカーテンです。
〔12〕 使用価値をゴジラ化して捉える誤謬――商品の使用価値と使用価値としての使用価値 マルクスは使用価値について次のように書いている。 「使用価値は、使用または消費においてのみ、みずからを実現する。諸使用価値は、富の――その社会的形態がどうあろ…
〔11〕 使用価値と価値 第二パラグラフ以下では、始元としての商品の一契機をなすところの、それの論理的に抽象的な諸規定が論述されている。この論述は、始元を出発点とする上向的展開における下向的分析といえる。 ここでは、資本制生産を物質的基礎とし…
〔10〕 『資本論』の冒頭にもどる――商品 資本が賃労働をどのようにして搾取するのかということの基本的な構造をみたうえで、『資本論』の冒頭にもどる。 私がこのような順番で論じてきたのは、私のこの文章を読んでくれる若者たちとすべての人たちに、今日…
〔9〕 人間生活の永遠的な自然条件としての労働過程 マルクスは『資本論』第一巻第三篇第五章の第一節において、労働過程の諸規定を明らかにしている。この節の最初の一パラグラフと最後の部分を取り去るならば、その論述は労働過程一般の諸規定を明らかに…