ホンダ、部品メーカーの選別・淘汰を開始

ホンダ、部品メーカーの選別・淘汰を開始

 

 ホンダは主要部品メーカーにたいして、二酸化炭素排出量を2019年度比で毎年4%ずつ減らし、2050年に実質ゼロにするように要請した。これは、EV(電気自動車)とFCV(燃料電池車)との生産への転換を急ぐホンダが、自社の傘下の下請け・孫請け企業の選別・淘汰を、すなわち自企業の戦略にそぐわない部品メーカーの切り捨てを開始したものにほかならない。

 ホンダは、2040年にすべての新車販売をEVかFCVかにするという目標を掲げていることに端的にしめされるように、HV(ハイブリッド車)をできるだけ長く生産し、水素エンジン車をも生産する、というかたちで内燃機関にしがみつきたいトヨタなどと明確に異なる企業戦略をとっているのであり、アメリカのテスラや多くの中国企業と同様の道を歩んでいるのである。

 この対立は、生産設備を抜本的に更新して労働者たちを無慈悲に路頭に放りだすのか、それとも、労働者たちを従来どおりの方式で徹底的に搾取しつづけるのか、という独占資本家どもの労働者の剰余労働の搾り取り方の違いにもとづくものなのである。

 労働者たちは、独占資本家どものいずれの策略をも許してはならない。全世界の労働者たちは国際的に階級的に団結してたたかおう!