中国のEV企業、乗用車の分野でも日本に進出

中国のEV企業、乗用車の分野でも日本に進出

 

 中国の自動車諸独占体は、乗用車の分野でもEV(電気自動車)を投入して、日本市場への進出を開始した。中国第一汽車集団は、日本で初めてとなる販売店を設けて、2022年夏にSUV(多目的スポーツ車)を売り出す計画をうちだした。比亜迪(BYD)はすでに中型車の販売をはじめた。中国の諸企業はエンジン車では日米欧の諸独占体の牙城を崩せなかったのであったが、技術開発の世界的な流れがEVに転換したのを機に世界市場に進出するという企業戦略をとったのであった。中国の諸企業は、商用のEVの分野では、対応する車種がまだ少ないという日本の諸独占体の弱点を突いて、日本への輸出を急増させてきた。いま、乗用車の分野においてもということなのである。

 トヨタは、いろいろなEVの車種をそろえるという方針をうちだしたのであったが、それは、中国勢のこのような攻勢への対応ともいいうる。

 世界の自動車諸独占体は、労働者たちの搾取を強化するための競争にしのぎをけずっているのである。

 全世界の労働者たちは階級的に団結して、独占資本家どものこの悪辣な攻撃をうち破ろう!