トヨタの労働者がパワハラをうけ、うつ病となって自殺

トヨタの労働者がパワハラをうけ、うつ病となって自殺

 

 いたましい。

 トヨタの販売店の38歳の男性の労働者が、パワハラをうけ、うつ病となって、2019年5月にみずから生命を絶ったのだ、ということを、この件が労災認定されたというニュースで知った。

 この労働者は、大学卒業後に同社に入社し、2018年6月以降、上司から「バカ野郎」などと言われ、ほかの社員の前で1時間以上にわたり大声で叱責されたのだ、という。19年2月に、うつ病を発症したのだ、という。

 御両親は、「なぜ息子が死ななければいけなかったのか、その理由をどうしても知りたかった。日本のすべての企業にもっと働きやすい職場をつくってほしい」と訴えた、という。

 このご両親に、何と声をかければよいのか、わからない。涙がでてきた。

 私は、18年6月にまで時間を引きもどし、私がこの職場の労働者となって、この上司に「何をするんだ! やめろ!」と怒鳴りつけたい気持ちでいっぱいだ。そのあとでこの労働者と二人で話して、「つらかったでしょう。どんなことをやられてきたのか、聞かせてくれ。くじけずに頑張ろう。何かあったら私に言ってくれ」、と彼を元気づけ、彼といっしょにご両親のところへいって、こういうことがあったと話し、「何かあったら、私に連絡してください。微力ながら、私も力をふりしぼりますので」、とあいさつしてきたい、ああ、時間を引きもどせたら! 私がその職場の労働者であったならば! という思いに私は駆られた。