トヨタの苦悶

トヨタの苦悶

 

 脱炭素の技術の開発競争にかんして次のように報じられた。(「読売新聞」二〇二一年一一月一四日)

 <トヨタ自動車マツダ、SUBARU(スバル)、川崎重工業ヤマハ発動機の五社は、一三日、脱炭素社会の実現に向け、レースを通じて水素エンジンやバイオ燃料の開発・利用で協力する方針を発表した。

 トヨタは水素エンジン車でのレースを続けるほか、来年はスバルと共に、バイオマス由来の合成燃料を使う新たな車両を投入する。マツダは、使用済み食用油や微細藻類の油脂を原料とした一〇〇%バイオ由来のディーゼル燃料を使ったレースを始める。川重とヤマハは、二輪車向け水素エンジンの共同研究を検討する。同じく二輪車大手のホンダとスズキも参加する方針だという。

 自動車業界は世界的な脱炭素化の流れを受け、電気自動車や燃料電池車の開発を進めている。水素エンジンやバイオ燃料は、メーカーが長年培ってきた内燃機関の技術を活用できるため、関連する雇用の維持も期待できる。五社はレースという過酷な条件での走行を通じ、内燃機関による脱炭素化の可能性を追求し、技術の選択肢を広げたい考えだ。>

 <トヨタ豊田章男社長は、><「(脱炭素を進めたとしても)内燃機関が生き残り、かつ発展させる方法があるのではないか」と訴えた。>という。

 豊田章男の苦悶の顔が浮かぶようだ。

 この男は独占資本家として、これまでそうであったようにこれからも、あくまでも、トヨタ生産方式によって自企業の労働者たちを徹底的に搾取し、自社の系列下の下請け企業・孫請け企業とそこで働いている労働者たちを無慈悲に収奪しつづけていくことをたくらんでいるのだ。

 労働者たちを搾取し収奪することにおいて、電気自動車のテスラなんぞに負けるものか、というわけなのだ。

 相争う独占資本家どものたくらみの貫徹をうち破るために、全世界の労働者たちは階級的に国際的に団結してたたかおう!