女性や65歳以上の者の搾取を強化して延命を図る日本資本主義

女性や65歳以上の者の搾取を強化して延命を図る日本資本主義

 

 「停滞の20年」——日本の設備投資の動向である。

 経済協力機構(OECD)の資料によれば、設備の総量をしめす「生産的資本ストック」の伸びは、2000年から2020年の20年間に、イギリスは59%、アメリカは48%、フランスは44%、ドイツは17%であったのに、日本は9%にすぎなかった、という。日本では大して設備投資がおこなわれなかったのである。

 これとは対比的に、日本では2010年代の10年間に、人口減にもかかわらず就業者数は378万人増え、とくに女性や65歳以上の働き手が多くなったのだという。

 日本の資本主義は、女性や65歳以上の人たちを、搾取材料として、もろもろの生産工程や流通部門やまた事務部門などにくみいれ、彼らをこき使い搾り取る、というかたちで延命してきたのである。

 ロボットなどを駆使して壮年層の労働者をこき使った欧米諸国の資本主義よりも、日本の資本主義の方がよりいっそう無慈悲であり冷酷非道であった、というべきか。いずれであったとしても、独占資本家どものあがきなのである。

 全世界の労働者たちは、独占資本家どもによる搾取の強化をうち破るために階級的に団結してたたかおう!