2021-06-01から1ヶ月間の記事一覧

〔4〕 賃労働と資本の矛盾的自己同一

〔4〕 賃労働と資本の矛盾的自己同一 資本主義社会を資本主義社会として成り立たせている本質的実体は、賃労働と資本との二実体であり、この資本主義社会は賃労働と資本との関係を基礎にしているのである。すなわち、資本主義社会を規定するところのその本…

〔3〕 根源的蓄積過程にかんする叙述を冒頭におくべきだ、と考えたことも無益ではなかった

〔3〕 根源的蓄積過程にかんする叙述を冒頭におくべきだ、と考えたことも無益ではなかった 何十年も前に、私が当初、ソ連製の経済学教科書の圧縮版のような二つの本を読み比べて、経済学の本では、資本の根源的蓄積過程(本源的蓄積過程、原始的蓄積過程と…

これはなんだ!

軒下のプロレタリア? これはいったい何だろう 呪縛されたプロレタリア? 農地を収奪されプロレタリアとなることを強制された農民なのだろうか

〔2〕 われわれは『資本論』の冒頭の商品におのれを見る

〔2〕 われわれは『資本論』の冒頭の商品におのれを見る 『資本論』の冒頭の商品は労働力商品である。したがってまた同時に、それは、労働力商品によってつくりだされたところの資本制商品である。 『資本論』を読むわれわれは、この商品におのれを見る。わ…

この色がいい きれいだ

緑なす大地 この色がいい。 きれいだ。 エンクロージャー運動(資本の根源的蓄積過程としてマルクスが把握したところのそれ)によって農民から収奪された農地を連想させる。 この農地は、疎外されざる共同体の母なる大地と異なるとしても。 収奪された農民は…

『資本論』の体験  〔1〕 『資本論』は、生産者を収奪した資本主義の成立史からはじまっていなかった

『資本論』の体験 〔1〕 『資本論』は、生産者を収奪した資本主義の成立史からはじまっていなかった 私は、若いころ、受験勉強をし競争をしていい学校に入り、いい会社に就職して、いい生活をすることをめざす、というこの社会を変えなければならない、と考…