資本論

〔24〕 貨幣を廃止するためには、交換そのものを廃止しなければならないことを、マルクスは、貨幣の発生史として明らかにした

〔24〕 貨幣を廃止するためには、交換そのものを廃止しなければならないことを、マルクスは、貨幣の発生史として明らかにした マルクスは、『資本論』第一巻 第一篇 第一章 第三節「価値形態または交換価値」の最初に、これから明らかにすることを次のよう…

〔23〕 マルクスは、『資本論』の最初の章で同時に、共産主義社会の生産と分配について解明した

〔23〕 マルクスは、『資本論』の最初の章で同時に、共産主義社会の生産と分配について解明した マルクスは、『資本論』の第一章の第四節「商品の物神的性格」のなかで次のように書いた。 「最後に吾々は、目さきをかえるために、共同の生産手段をもって労…

〔22〕 マルクスは、人と人との関係が物と物との関係として現れる、という資本制的物化を暴露し、その廃絶を明らかにした

〔22〕 マルクスは、人と人との関係が物と物との関係として現れる、という資本制的物化を暴露し、その廃絶を明らかにした マルクスは『資本論』の第一巻 第一篇 第一章 第四節「商品の物神的性格とその秘密」を次の文章ではじめた。 「商品は、一見したと…

〔21〕 マルクスの、商品価値の規定とその背後の論理——マルクスをつきうごかしていたものは何か

〔21〕 マルクスの、商品価値の規定とその背後の論理——マルクスをつきうごかしていたものは何か マルクスは、『資本論』の第一巻 第一篇 第一章 第一節において、商品価値を次のように規定した。これは、価値法則とよばれる。 「ある使用価値の価値の大い…

〔19〕 生産された商品の価値構成と生きた労働

〔19〕 生産された商品の価値構成と生きた労働 マルクスは「第七章 剰余価値率」において次のように展開している。 「剰余価値は、v、すなわち労働力に転態された資本部分について起る価値変動の結果にすぎず、かくしてv+m=v+Δv(vプラスvの増加分)である…

〔15〕 商品およびこれにふくまれている労働の質的側面と量的側面――「質」という規定について

〔15〕 商品およびこれにふくまれている労働の質的側面と量的側面――「質」という規定について マルクスは、商品の使用価値および価値を、商品の質的側面および量的側面と規定している。それとともに、商品の使用価値の実体をなす具体的有用労働および商品…

〔14〕 商品の価値の大いさ

〔14〕 商品の価値の大いさ ある商品が他の商品をみずからに等置することによって、これらに対象化されている労働の有用的性格は消失し、これらの労働は等質なものとなる、すなわち価値の実体として抽象的人間労働という規定をうけとる、とともに、それぞ…

〔13〕 使用価値の実体と価値の実体――実体

〔13〕 使用価値の実体と価値の実体――実体 商品の実体はこれに対象化されている労働であり、商品に対象化されている労働は、使用価値の実体としては具体的有用労働と規定され、価値の実体としては抽象的人間労働と規定される。このように、商品に対象化さ…

〔12〕 使用価値をゴジラ化して捉える誤謬――商品の使用価値と使用価値としての使用価値

〔12〕 使用価値をゴジラ化して捉える誤謬――商品の使用価値と使用価値としての使用価値 マルクスは使用価値について次のように書いている。 「使用価値は、使用または消費においてのみ、みずからを実現する。諸使用価値は、富の――その社会的形態がどうあろ…

〔11〕 使用価値と価値

〔11〕 使用価値と価値 第二パラグラフ以下の論述は、始元を出発点とする上向的展開における下向的分析といえる。 ここでは、資本制生産を物質的基礎とする資本制商品が下向のどんづまりたる・もっとも抽象的な論理的レベルにおいて明らかにされているので…

〔10〕 『資本論』の冒頭にもどる――商品

〔10〕 『資本論』の冒頭にもどる――商品 資本が賃労働をどのようにして搾取するのかということの基本的な構造をみたうえで、『資本論』の冒頭にもどる。 私がこのような順番で論じてきたのは、私のこの文章を読んでくれる若者たちとすべての人たちに、今日…

 〔7〕 論理的なものと歴史的なもの

〔7〕 論理的なものと歴史的なもの 貨幣の資本への転化は流通界においておこなわれるのであり、かつ流通界においておこなわれるのではない。この論理的把握は資本発生の弁証法と呼ばれる。これは、貨幣から資本がどのようにしてうみだされるのかということ…

 〔6〕 商品=労働市場と直接的生産過程

〔6〕 商品=労働市場と直接的生産過程 資本家の幼虫である貨幣所有者は、商品=労働市場にみずからの貨幣を投じて、一方では生産手段を買い、他方では労働者の労働力を買う。封建制的な身分的紐帯から自由であると同時に生産手段から自由である、つまり生…

〔5〕 幼虫から成虫へ――ここがロードゥス島だ、ここで跳べ! 『資本論』第一巻 第二編 第四章「貨幣の資本への転化」に次の叙述がある。 「だから資本は、流通から発生しえないのと同様に、流通から発生しえないのでもない。それは流通から発生しなければな…

〔4〕 賃労働と資本の矛盾的自己同一

〔4〕 賃労働と資本の矛盾的自己同一 資本主義社会を資本主義社会として成り立たせている本質的実体は、賃労働と資本との二実体であり、この資本主義社会は賃労働と資本との関係を基礎にしているのである。すなわち、資本主義社会を規定するところのその本…

〔2〕 われわれは『資本論』の冒頭の商品におのれを見る

〔2〕 われわれは『資本論』の冒頭の商品におのれを見る 『資本論』の冒頭の商品は労働力商品である。したがってまた同時に、それは、労働力商品によってつくりだされたところの資本制商品である。 『資本論』を読むわれわれは、この商品におのれを見る。わ…

 〔1〕 『資本論』は、生産者を収奪した資本主義の成立史からはじまっていなかった  

〔1〕 『資本論』は、生産者を収奪した資本主義の成立史からはじまっていなかった 私は、若いころ、受験勉強をし競争をしていい学校に入り、いい会社に就職して、いい生活をすることをめざす、というこの社会を変えなければならない、と考えていた。考えな…

『資本論』の第一巻的アプローチと第三巻的アプローチ

『資本論』の第一巻的アプローチと第三巻的アプローチ われわれは、マルクスの『資本論』の展開を深くつかみとるために、それの第一巻と第三巻とのアプローチの違いについて考察しなければならない。 『資本論』は、資本制生産の普遍本質論をなすのであって…

商品の価値の規定は、対象化された労働を生きた労働との関係において考察しないことには明らかにできない

商品の価値の規定は、対象化された労働を生きた労働との関係において考察しないことには明らかにできない 商品の価値の実体としての、この商品にふくまれている労働、この労働の量は、この対象化された労働を、この商品が生産される過程との関係において考察…

東西の帝国主義の激突をうち破る革命的反戦闘争を展開しよう!

日米の両国家権力者は、その共同声明の冒頭にウクライナ問題をとりあげ、ロシアの侵略に対抗して、ウクライナをあくまでも西側の帝国主義陣営のもとに支配し、その労働者・人民を帝国主義的に搾取し収奪し抑圧する野望をあらわにした。 それは、「ロシアの行…

前途多難な水素ステーションの設置

前途多難な水素ステーションの設置 政府は、水素で走るFCV(燃料電池車)の普及をはかるために、小型の水素ステーションの整備にのりだす方針だという(読売新聞、10月30日朝刊)。 FCVは、トヨタが、自社の立ち後れているEV(電気自動車)に対…

テスラ、株式時価総額1兆ドル超え

テスラ、株式時価総額1兆ドル超え 10月25日のニューヨーク株式市場でEV(電気自動車)大手テスラの株式の時価総額が1兆ドル(約110兆円)の大台をはじめて突破した。時価総額の1兆ドル超えは「GAFA」などの巨大IT企業がすでに達成している…

〔20〕 賃金――労働力の価値の労働の価格への転形

〔20〕 賃金――労働力の価値の労働の価格への転形 マルクスは『資本論』第一巻の「第六篇 労賃 第十七章 労働力の価値または価格の労賃への転形」において、労賃すなわち賃金について論じている。 その章は次の言葉をもってはじまる。 「ブルジョア社会の表…

〔19〕 生産された商品の価値構成と生きた労働

〔19〕 生産された商品の価値構成と生きた労働 マルクスは「第七章 剰余価値率」において次のように展開している。 「剰余価値は、v、すなわち労働力に転態された資本部分について起る価値変動の結果にすぎず、かくしてv+m=v+Δv(vプラスvの増加分)である…

〔18〕 直接的生産過程の分析にたちもどる――生きた労働の二面的性格

〔18〕 直接的生産過程の分析にたちもどる――生きた労働の二面的性格 われわれは、『資本論』の最初に展開されている商品の諸規定について学んできた。ここで、その前に学習したところの、直接的生産過程の分析にたちもどろう。 われわれは、商品の二要因た…

〔17〕 商品A=商品B――価値鏡

〔17〕 商品A=商品B――価値鏡 「x商品A=y商品B すなわち、x量の商品Aはy量の商品Bに値する。」(長谷部訳、青木書店版、一三四頁) 「あらゆる価値形態の秘密は、この簡単な価値形態のうちに潜んでいる。だから、これの分析は本来的な困難を呈する。…

〔16〕 価値形態――貨幣形態の論理的な発生史・すなわち・価値形態の発展の論理的解明

〔16〕 価値形態――貨幣形態の論理的な発生史・すなわち・価値形態の発展の論理的解明 『資本論』の「第一部 資本の生産過程」「第一編 商品と貨幣」「第一章 商品」において「第一節 商品の二要因――使用価値と価値」「第二節 商品で表示される労働の二重性…

〔15〕 商品およびこれにふくまれている労働の質的側面と量的側面――「質」という規定について

〔15〕 商品およびこれにふくまれている労働の質的側面と量的側面――「質」という規定について マルクスは、商品の使用価値および価値を、商品の質的側面および量的側面と規定している。それとともに、商品の使用価値の実体をなす具体的有用労働および商品…

〔14〕 商品の価値の大いさ

〔14〕 商品の価値の大いさ ある商品が他の商品をみずからに等置することによって、これらに対象化されている労働の有用的性格は消失し、これらの労働は等質なものとなる、すなわち価値の実体として抽象的人間労働という規定をうけとる、とともに、それぞ…

〔13〕 使用価値の実体と価値の実体――実体

〔13〕 使用価値の実体と価値の実体――実体 商品の実体はこれに対象化されている労働であり、商品に対象化されている労働は、使用価値の実体としては具体的有用労働と規定され、価値の実体としては抽象的人間労働と規定される。このように、商品に対象化さ…