日本の自動車独占体、商用EV市場で競合もなく中国勢に敗北

日本の自動車独占体、商用EV市場で競合もなく中国勢に敗北

 

 中国の自動車企業が、日本への商用のEV(電気自動車)の輸出攻勢をかけている。東風グループなどが1万台という調子である。トヨタ・日産などの日本の自動車独占体は、EVの開発と生産が遅れており、競合することもなく敗北している。宅配部門などの日本の諸企業は、安くて使える、というので、中国の諸企業から、商用EVをどんどん輸入しているのである。

 また、東南アジアの自動車市場でも、日本の諸独占体は中国勢などに押しまくられつつある。これまでは、東南アジアの自動車市場は、日本メーカーが8割のシェアを誇り、「日本車王国」と呼ばれてきた。タイを筆頭にしてこれが脅かされているのである。これもまた、EVのゆえである。

 脱炭素のために、諸独占体は、自企業の、したがって自産業の再編をしゃにむにおしすすめている。彼らは、自企業の利益を上げ、他企業を蹴落とし自企業がのしあがるために、これまでの部門で働いていた労働者たちを退職に追いこむのをものともせず、あらゆる犠牲を労働者たちに強いて、この再編をおしすすめているのである。

 全世界の労働者たちは、このような攻撃をうち砕くために、国際的に階級的に団結しよう!