排外主義はナショナリズムそのものである。労働者たちをナショナリズムから解放しなければならない
アメリカ国家権力者トランプの移民労働者排斥の政策は、排外主義イデオロギーの貫徹をなす。だが、だからといって、国家権力者が移民の導入の政策をとったからといって、この国家権力者のイデオロギーは排外主義ではない、ということにはならない。
他国が攻めてくるならば、国を守るために戦う、というイデオロギーそのものが排外主義なのである。それは、国家の内部において資本家階級と労働者階級とが対立しているという把握を否定し、戦争を国家丸ごとと国家丸ごととの対立にもとづくものというように捉えているものだからであり、支配階級の利害のために労働者たちや勤労者たちを兵士として動員し、武器をもって戦わせるものだからである。
だから、国家ないし民族を至上の価値あるものとしてその発展を希求するナショナリズムそのものが排外主義なのである。排外主義でないナショナリズムはないし、ナショナリズムでない排外主義はない。
アメリカでもヨーロッパ諸国でも日本でも、国家権力者と支配階級が流布し貫徹する・その国の固有のナショナリズム=排外主義に、労働者たちの多くは汚染されているのである。いま日本の極右勢力が喧伝している日本のナショナリズム=排外主義は天皇制国粋主義である。これは、東西の帝国主義が抗争し、あらゆる帝国主義諸国・資本主義諸国が争闘戦をくりひろげている21世紀現代における日本独占ブルジョアジーの利害を体現したナショナリズムなのである。
全世界のプロレタリア党は、プロレタリア世界革命を実現するために、それぞれの国の固有のナショナリズム=排外主義から労働者たちを解き放つイデオロギー的=組織的闘いを果敢にくりひろげ、プロレタリアートを階級として組織しなければならない。
断固たたかおう!