中国の支配階級が日本の支配階級にエサ——日本産水産物の輸入再開

中国の支配階級が日本の支配階級にエサ——日本産水産物の輸入再開

 

 中国が日本産水産物の輸入を再開することで、中国政府と合意した、と日本政府が発表した。ただし、福島や宮城や東京など10都県の食品を対象にした輸入停止措置は、水産物も含めて継続される、ということである。

 中国政府のこの態度は、何も、日本の漁民のことを考えてのことではない。

 中国の国家権力者と支配階級が日本の国家権力者と支配階級にエサを与えたのである。中国の支配者どもは、トランプ政権によって関税障壁が築かれてしまったことをのりきるために、日本の独占資本家どもによる中国への投資を呼びこむこと、この投資の拡大を望んでいるのである。この目論見を実現するために、中国の支配者どもは、日本の独占資本家どもの利害を体現する日本政府にいい顔をした、ということなのである。

 中国の支配者どもも、日本の支配者どもも、トランプ政権の策動にうまく対応して経済的争闘戦に勝ちぬくために、自国の労働者たち・勤労者たちの搾取と収奪を徹底的に強化することを策しているのである。

 このような支配者どもを打ち倒すために、全世界のプロレタリアートは国際的に階級的団結してたたかおう!