中国市場向けにファーウエイやディープシークの技術を導入するとともに、搾取を強化して生き残りをはかるトヨタとホンダの独占資本家ども
いま開催中の上海モーターショーで、日系企業の中国市場での新たな動きがあらわとなっている。
トヨタ自動車は、新型EV(電気自動車)「bZ7」に中国のファーウエイの基本ソフト(OS)を採用する、と発表した。アメリカ政府が排斥しているあのファーウエイである。
ホンダは、中国の新興企業ディープシークのAI(人工知能)を中国向け車種に導入する、と発表した。世界を揺るがしたあのディープシークである。
トヨタとホンダは、あたかもアメリカ国家権力者トランプに挑戦しているかのようではないか。
アメリカ政府は、すでに、5月3日以前からエンジンなどの自動車部品の輸入に25%の追加課税措置を実施する、と発表している。現在実施している自動車につづいてその部品も、ということである。
トヨタは、系列企業を守るためにアメリカへの輸出を価格を据え置いたままで継続するとしつつ、同時に、アメリカへの投資を拡大する、と発表した。ホンダは、アメリカ向けの車にかんして、日本での生産を縮小して現地での生産を拡大する、と表明した。
中国での2024年の新車販売数は、トヨタは前年比6・9%減、日産自動車は12・3%減、ホンダは30・9%減というように、軒並み落ちこんだのであり、各独占体は、これを挽回することをせまられているのだからである。
アメリカの国家権力者と独占資本家どもも、中国の国家権力者と独占資本家どもや官僚資本家どもも、また日本の国家権力者と独占資本家どもも、現下の熾烈な経済的争闘戦を勝ちぬくために、製品たる自動車そのものに最先端技術を導入しつつ、その生産過程において、労働者数を削減しながら労働者たちを徹底的にこき使い、搾取を強化することを策しているのである。
このような国家権力者と独占資本家どもの支配をその根底から転覆するために、全世界のプロレタリアートはみずからを階級として組織し、国際的に団結してたたかおう!