通信アプリをつかっての若者らのデモの組織化とこれへのスパイの潜入

通信アプリをつかっての若者らのデモの組織化とこれへのスパイの潜入

 

 トランプ政権の軍事作戦の協議チャット流出の「シグナルゲート」事件をあつかった読売新聞の記事には、次のことが記載されていた(4月15日朝刊)。

 <中国では「シグナル」や「テレグラム」など外国製アプリの使用が規制されているが、厳しい行動制限が伴う「ゼロコロナ政策」に反発した2022年11月の若者らのデモでは、集合場所などの情報がテレグラムなどで拡散した。治安当局者が抗議グループのグループチャットに身分を偽って入り、デモの検挙に利用したこともある。>

 ここに書かれてあることは、若者らがデモの組織化を、通信アプリ「テレグラム」を使ってやった、ということである。

 われわれは、グループチャットを使ったこの抗議グループは、誰が誰をどのようにして組織したものであり、どのようなつながりをもっていたものなのか、ということを分析する必要がある。グループチャットは不特定多数に呼びかけるものではなく、グループが形成されたうえで、そのグループのメンバーたちのあいだでなされるものである。このグループはどのようにして形成されたのか。若者らは一種の地下組織的なつながりをつくった、ということなのだからである。しかし、このグループは、それにたるだけの組織性と強靭さをもっていなかった。治安当局のスパイの潜入を防げず、国家権力の弾圧をゆるしてしまったのである。

 われわれは、ここから教訓をつかみとらなければならない。