通信アプリ「シグナル」を使ってのアメリカ国家機関の意志決定。奴らはこんなふうにやっていたのか!

通信アプリ「シグナル」を使ってのアメリカ国家機関の意志決定。奴らはこんなふうにやっていたのか!

 

 アメリカの国家機関は、通信アプリ「シグナル」を使って、軍事作戦の意志を決定し遂行していた。

 先日、マイク・ウォルツが国家安全保障担当大統領補佐官を解任されたのであったが、暴露された彼の行為が、それである。軍事作戦情報流出「シグナルゲート」事件と呼ばれる。

 それは次のようなものだった。

 「情報漏えいは、マイク・ウォルツ国家安全保障担当大統領補佐官のチームがシグナルのグループチャットを利用したことが発端だった。イエメンの反政府勢力フーシへの攻撃情報を政権中枢で共有するため、3月13日にバンス副大統領やヘグセス国防長官ら約20人をメンバーに加えた。この際、米紙アトランティックの編集長も誤って加え、標的や攻撃手順などの情報がリアルタイムで外部に漏れ続けた。」(「読売新聞」4月15日朝刊)

 私は、へー、奴らはこんなふうにやっているのか、と感じ入った。私が着目したのは、アメリカの国家機関の、軍事攻撃作戦の意志決定のし方そのものである。私は、暗黙のうちに、彼らは主要なメンバーが一堂に会し会議を開いて軍事作戦の方針を決定し、この命令を最新の情報通信技術を使って下部機関に伝達する、というようなイメージを描いていたのである。違った。立ち遅れていた。奴らは、方針の決定そのものをグループチャットでやっていたのである。こうすると敏速だ。主要なメンバーがそれぞれ別のところに居ていいのである。何か敵にかんする情報が入ったとなれば、即刻、攻撃の方針を決定することができるのである。アメリカの大統領は、核攻撃のボタンを持ち歩いているのであるが、アメリカのあらゆる国家機関そのものが、これと同じことをやっている、ということだ。

 「ウォルツ氏は20以上のグループを作り、ロシアとウクライナの仲介の交渉を含む情報を共有していた疑いが浮上している」のだ、という。ウォルツ一人で、こんなグループチャットのグループを20以上もつくっていた、ということだ。

 本来は、アメリカ国家機関固有の情報通信シツテムを使わなければならないのだ、という。

 「バイデン前政権で国防総省副報道官を務めたサブリナ・シン氏」「によると、米政府と米軍には機密情報を共有するためのネットワーク「統合世界情報通信システム(JWICS )」があり、外部からの侵入を防ぐ何重もの対策が講じられている。機微な情報を扱う国防長官らはJWICSを基盤とする独自の携帯電話や電子メールアドレスが付与されており、シグナルなど民間の通信アプリに頼る必要はないとシン氏は主張する。」(同前)

 ようするに、固有の情報通信システムを使って、雑誌の編集長を加えるというような間違いをおかすことなく、同じことをやれ、ということである。

 ここでは、「情報の共有」というように、流されてきた情報をただ受け取るだけというイメージがわくように書かれているのであるが、実際にやられていたことは、国家機関の意志決定そのものである。軍事作戦行動の具体的な方針の決定そのものである。

 アメリカの国家機関は、このようにしてみずからの意志を決定し、敵とみなした者たちを虐殺しているのである。

 このような国家機関そのものを、全世界のプロレタリアートの階級的団結の力で粉砕しよう!