新たな戦前だ!! 参政党の神谷は戦前の治安維持法を賛美する発言をした。侵略戦争を準備するものだ!

新たな戦前だ!! 参政党の神谷は戦前の治安維持法を賛美する発言をした。侵略戦争を準備するものだ!

 

 参政党の神谷は、戦前の治安維持法について叫んだ。

 「悪法、悪法だっていうが、それは共産主義者にとって悪法でしょうね。共産主義を取り締まるものですから」と(7月12日。——「しんぶん赤旗電子版」7月13日より)。

 治安維持法は、1925年に、当時の天皇軍国主義勢力が、中国への侵略戦争を遂行するために、戦争に反対する者を根絶する法律として制定したものである。その後、天皇制国家は、侵略戦争を拡大し激化させるのにあわせて、弾圧条項を次々の強化していった。

 天皇制国家権力は、侵略戦争に反対し・天皇制という「国体」に反対するものとして、共産主義者をねらいうちにした。多くの人びとは、自分は共産主義者ではない、と身をしりぞけた。あるいは他人事ととらえた。そうしておいたうえで、国家権力は、戦争に反対したり異を唱えたりする一切の人たちを「非国民」として逮捕し獄に送りこんだ。プロレタリア作家・小林多喜二をも虐殺した。

 戦前・戦中の日本国家は、侵略戦争を遂行する帝国主義国家であり、天皇制の軍国主義専制国家であった。この国家が、戦争に反対する一切の闘いと労働者階級の闘いを根絶するために制定したのが治安維持法なのであり、この国家はこの法律を適用して国家権力を発動し、暴力を行使して、人びとを弾圧したのである。

 参政党の神谷は、このような治安維持法を賛美したのである。これは、彼ら極右勢力が日本の支配階級の意を体して、新たな侵略戦争を準備していることをしめすものにほかならない。

 神谷の言葉は、共産主義者への憎しみに満ち満ちている。まさに、そうであろう。21世紀現代の共産主義者こそが、侵略戦争に反対し、独占資本家どもによる労働者の搾取に反対しているのだからである。

 日本の支配階級にとって、もはやアメリカ国家は信用できなくなった現在、東の帝国諸国家にたいしても、西側の帝国主義諸国家にたいしても、日本国家が帝国主義的争闘戦をいどみ、これにうちかつためには、みずからのこの国家が軍事力を飛躍的に増強し、労働者たち・勤労者たちを徹底的に搾取し収奪するために必要な・新たな軍国主義専制体制をうちたてなければならない、と日本の支配階級は考えているのである。

 この支配階級の意志を代弁したのが、神谷の発言なのである。

 労働者たち・勤労者たち・学生たちは、階級的に団結して、強権的で専制的な支配体制の確立を狙う極右勢力と支配階級の策動をうち砕こう!

 全世界のプロレタリアートは、西の帝国主義をも東の帝国主義を打倒するために、労働者国際主義を貫徹してたたかおう!