ヒトラーの「突撃隊」やムッソリーニの「黒シャツ隊」の組織化を真似る参政党=極右勢力の動きに断固として対決しよう!
読売新聞は、[参政党分析]の<2>を次の文で締めくくっている(2025年8月27日朝刊)。
<実際、陰謀めいた言説は今も時折顔をのぞかせる。参院選中の7月14日、神谷は松山市の街頭演説で「スパイ防止法」の必要性を訴える際、興奮気味にまくし立てた。「極左の考え方を持った人たちが、浸透工作で社会の中枢にがっぷり入っている」>
読売新聞の記者は、表向きは、「陰謀めいた言説」として神谷の言葉を紹介しているのであるが、いっしょに活動してきた評論家は「本人が本気でそう思っている」と指摘する、として、神谷の信念の強さを強調しているのである。
これは、読売新聞の首脳陣の背後にいる日本独占ブルジョアジーは、社会の中枢に浸透している極左分子を根絶するのだ、という神谷の信念をほめたたえていることをしめしている、といってよい。
「極左の考え方を持った人たち」にかんする神谷のこの把握は、過去の日本反スターリン主義運動についての認識を基礎にして、われわれの闘いの将来を察知したものだ、という意味をもつ。
神谷は、参政党の構成員たちを、極左分子と見立てた人たちを、すなわち共産主義者を、したがって戦争に反対する人たちを根絶するための部隊としてつくりだし編成することを目論んでいるのだ、といってよい。
かつて、イタリアのムッソリーニのファシスト党は、共産党や労働組合などの一切の労働者組織を襲撃し破壊するための暴力組織として「黒シャツ隊」をつくりだした。ドイツのヒトラーのナチス(国家社会主義ドイツ労働者党)は、同様に、共産党や労働組合などの一切の労働者組織を襲撃し破壊するために「突撃隊」をつくりだした。この「突撃隊」は「黒シャツ隊」を真似て「褐色シャツ隊」とよばれた。ナチスはのちに「親衛隊」をつくりだした。ファシスト党やナチスは、みずからが国家権力を掌握したうえでは、党の暴力組織を国家の警察組織や軍隊組織として編成しなおした。
日本では、最初から軍部とこれにつながる者どもが国家権力を掌握して、この国家が特高警察を暴力組織とし、治安維持法を適用して、共産主義者と戦争反対を主張する人びとを、逮捕し投獄し拷問し虐殺した。
参政党はまだ国家権力を掌握してはいない。神谷は、「黒シャツ隊」や「褐色シャツ隊」の組織化を真似ているのだ、といってよい。彼は、「社会の中枢に浸透した極左分子=共産主義者の根絶」を叫んで、参政党の支持者として集めた部分を、ゴリゴリの反共産主義の天皇制国粋主義者として育成することを目論み・現に遂行しているのだ、といえる。
ファシスト党やナチスは、プロレタリアートとブルジョアジーの階級闘争が激化するという状況のもとで不安に駆られ動揺した小ブルジョアを軍隊的に組織した。
いま、参政党は、「連合」指導部の指導する労働運動が独占ブルジョアジーによってからめとられているという状況のもとで、労働者たちをふくむ・あらゆる階級・階層の人びとを党員や支持者として集めている。そのなかのどういう部分がゴリゴリの天皇制国粋主義者として育てあげられているのかということについては、われわれはまだつかんではいない。これについては分析を要する。
われわれは、労働組合と労働者たち・勤労者たち・学生たちを、このような参政党=極右勢力の動きと勢力の拡張に断固として対決してたたかう・この闘いの担い手として階級的に変革し組織していかなければならない。