労働者階級の闘いを圧殺するための参政党の神谷の国会「質問主意書」。極右勢力の策動をうち砕こう!
参政党は、党首の神谷宗幣が国会議員として政府に提出した、「共産主義及び文化的マルクス主義の浸透と国家制度への影響に関する質問主意書|を公表した。
神谷は、そこで、プロレタリアートの自己解放を・すなわち資本家による労働者の搾取の廃絶を目的とする共産主義を、「暴力革命、一党独裁」というように悪いものとして描き印象づけたうえで、共産主義者を徹底的に弾圧すべきことを主張しているのである。これは、この男が、戦前・戦中の治安維持法を賛美したことと同一の意志を貫徹したものであり、新たな侵略戦争を遂行するために、だから戦争に反対する者を根絶するために、日本に強権的で専制的な支配体制を築くことを目論むものにほかならない。
しかも、そこで、「フランクフルト学派やアントニオ・グラムシの理論に基づく、いわゆる文化的マルクス主義(Cultural Marxism)とも呼ばれる思想潮流は、暴力革命ではなく、価値観・言語・教育・文化などを通じて既存の社会構造の変革を目指している」、と書いていることが、特徴的である。
工場評議会運動を組織したイタリアの共産主義者アントニオ・グラムシの名を挙げたこの主張は、現存社会のあらゆる部面から、そこで働き生活しているところの、戦争に反対する者を、そして現在の支配秩序に抵抗する者を、見つけだし弾圧することを狙うものなのである。
イタリアでは、1920年代初頭に工場委員会運動を中心にして展開された労働者階級の闘いを、社会党員から転向したムッソリーニと彼の組織したファシスト党が、労働者たちのあらゆる組織を暴力的に破壊して、圧殺し、国家家力を掌握してファシズム支配体制を構築した。
神谷と参政党は、これと同じことを、いま日本で狙っているのである。アントニオ・グラムシの名を挙げたのは、神谷が、労働者階級への自己の憎悪を露骨に表明したものにほかならない。と同時に、それは、自分が21世紀現代日本のムッソリーニになるという野望を、この男があらわにしたものなのである。
新たな侵略戦争にうってでるために、戦前・戦中の治安維持法型の弾圧体制を築くことを狙う神谷と参政党などの極右勢力の策動をうち砕くために、労働者たち・勤労者たち・学生たちは、階級的に団結し、労働者国際主義を貫徹してたたかおう!