日米豪で無人機技術を開発——東西帝国主義の軍事的抗争をうちやぶる反戦闘争を展開しよう!

日米豪で無人機技術を開発——東西帝国主義の軍事的抗争をうちやぶる反戦闘争を展開しよう!

 

 報道によれば、日米会談で、戦闘機と連携する無人機の技術開発を、日本・アメリカ・オーストラリアの三か国で協力して推進することを合意する予定だ、という。

 ここに言う戦闘機とは、日本がイギリス・イタリアとともに開発する次期戦闘機のことである。この戦闘機は、敵に察知されにくいステルス機能に加え、無人機と連携する「第6世代機」とし、この無人機は、警戒監視や攻撃などをおこなうものとするのだ、という。

 これによって、日英伊というアメリカを加えない三か国による戦闘機の開発に、日米豪の三か国による無人機の開発を連動させたのであり、日本帝国主義国家権力者は自国をその結び目の位置においたのである。

 また、アメリカ・イギリス・オーストラリアの国防相は、4月8日に、この三か国による軍事的連携の枠組み「AUKUS(オーカス)」の先端軍事技術分野をめぐって、日本との協力を検討する、という共同声明を発表した。これは、日本のオーカスへの参加を目論んでいるものである。

 この三か国は、声明に、自律型兵器や人工知能(AI)、サイバー、電子戦といったオーカスの「第二の柱」と呼ばれる技術協力分野で、「同志国のパートナーを参加せることが取り組みの強化につながることを確信する」と明記したのである。

 さらには、日本・アメリカ・フィリピンの三か国は、11日に首脳会談をおこなうことをうちだしている。これは、南シナ海に進出する中国と対抗するために、この三か国の軍事的提携を強化することを狙ったものである。これは、日米軍事同盟と米比軍事同盟とを日本を要衝の地として結びつけるものにほかならない。

 日本帝国主義国家権力者は、このようにして、中国およびロシアの東側帝国主義陣営と対抗する西側帝国主義陣営の東アジアにおける軍事的提携の中心国に自国を雄飛させることを企てているのである。

 アメリカの日本大使館は、大統領選におけるトランプの勝利を見越して、トランプの諸支持団体へのロビー活動をすでに展開している。岸田は、大統領がトランプに代わっても日米関係をうまくやっていけるように、今回のバイデンとの会談を実現しようとしているのである。

 全世界の労働者階級・人民は、プロレタリア・インターナショナリズムの立場にたって、東西両帝国主義陣営の軍事的抗争をうちやぶる反戦闘争を展開しよう!