労働者階級はいかにしてみずからを解放すべきなのか

労働者階級はいかにしてみずからを解放すべきなのか

 

 組合員および組合役員のみなさん!

 組合のない職場でたたかう労働者のみなさん!

 労働者階級はいかにしてみずからを解放すべきなのか。

 労働者たちは自分の職場で職場の労働者全員が団結して労働者評議会を結成し、この労働者評議会を全国的に統一しなければならない。労働者たちは、このように、労働者評議会を結成するというかたちで、みずからを階級として組織するのである。この労働者評議会は、労働者階級がみずからを解放する主体をなす。

 全国的に統一した労働者評議会は、資本家からすべての生産手段をみずからのもとに奪い取らなければならない。

 なぜなら、今日の社会では、資本家が生産手段をみずからの手に資本として集中し、労働者たちは生産手段をもたず自己の労働力を商品として売る以外にない、という関係がつくりだされているからである。このことを基礎にして、資本が労働者の労働を吸収して自己増殖するという搾取が成立しているからである。一方における生産手段の資本としての集中と他方における労働力以外に何も持たない労働者の存在という・この搾取関係が、資本制生産関係である。この資本制生産関係を転覆する主体が労働者評議会なのである。

 資本制生産関係を転覆するためには、労働者階級は、すなわち労働者評議会は、現存する国家を打ち倒さなければならない。

 なぜなら、現存する国家は、資本家が労働者を搾取するという資本制生産関係を維持するために、資本家階級が労働者階級を支配し抑圧する機関なのだからである。全国的に統一した労働者評議会は、現存する国家であるブルジョア国家を打倒し、みずからを国家へとたかめなければならない。すなわち、みずからの国家権力をうちたてるのである。これが労働者国家である。労働者評議会がブルジョア国家権力を打倒し、労働者評議会を基礎とする労働者階級の国家を樹立すること、これがプロレタリア革命なのである。

 このプロレタリア革命を実現するために、その主体を創造するために、われわれは、いま職場で、労働者たちを変革し組織し、われわれの組織を強化し拡大していこう!

 このように考えたらどうだろうか。