ロシア帝国主義のウクライナ軍事侵略を全世界の労働者階級の力で阻止しよう!

ロシア帝国主義のウクライナ軍事侵略を全世界の労働者階級の力で阻止しよう!

 

 ロシア・プーチン政権は、ウクライナの制空権を掌握し軍事施設を破壊したうえで、北と東と南から軍をすすめ、部隊はキエフに侵入した。プーチンは、現存するウクライナ政権を打倒し親ロシア派の政権をうちたてることを目論んでいるのである。

 このようなロシア帝国主義のウクライナへの帝国主義的侵略を阻止するために、全世界の労働者階級・人民は国際的に階級的に団結してたたかいぬこう!

 

 「キエフを制圧することは、ロシアの経済的破滅をまねきよせることを意味する」という二月二二日の私の判断は誤りであった。これは、世界経済が構造的に変化していることにかんする私の把握がなお弱かったことにもとづく、と私は反省する。

 ロシアに経済的に打撃をあたえるだけの経済的制裁の措置の手が西の帝国主義諸国にある、と私はおもっていたのであったが、実はない、ということを私は認識した。

 西ヨーロッパの帝国主義諸国の権力者は、むしろ、ロシアから天然ガスの供給を削減するというかたちで報復されることを怖れているだけであった(プーチン習近平と、ロシアから中国への天然ガスの輸出を大幅に拡大することを合意していた)。帝国主義諸国の金融的連関からロシアを排除する、という手段も効果を発揮しないものであった。世界の銀行に決済ネットワークを提供する国際銀行間通信協会(SWIFT)からのロシアの排除という策にさえも、西ヨーロッパの帝国主義諸国の権力者は反対し、この策は頓挫した。

 アメリカ帝国主義のドルによる世界の支配は、すでに地に墜ちていたのである。

 中国の習近平は、台湾を軍事的に掌握することに何の障害もないことを見てとった、といえる。

 現代のロシアも中国も、もはや、帝国主義国家となった、というべきである。その政治経済構造は、ともに、国家資本主義をなすのであり、価値法則が貫徹されている。それは、現代帝国主義の政治経済構造をなす国家独占資本主義を模倣してつくりだされたものであり、資本制的経済形態をなすのである。

 ロシアと中国は、東の帝国主義国家として、米欧日という西の帝国主義国家と敵対的に対立すると同時に、相互に経済的に依存しているのである。

 二一世紀現代世界は、東の帝国主義諸国と西の帝国主義諸国とによる、むきだしの領土拡張・勢力圏拡張のための帝国主義侵略戦争の時代に突入した。世界的規模のこの抗争の主導的=積極的実体は、東の帝国主義諸国である。西の帝国主義諸国はおちぶれ、消極的実体をなすにすぎない。

 東の帝国主義諸国のなかで中国よりも経済力の圧倒的に弱いロシアは、みずからの領土と勢力圏を拡大する以外には、自国の経済的地位を高める手はないのである。プーチンのロシアがいま遂行している、「NATOの東方拡大阻止」を名目とした——この言辞は名目=イデオロギー的煙幕と判断すべきである——ウクライナの軍事的制圧と親ロシア派政権の樹立は、このような帝国主義的侵略にほかならない。それは、二一世紀現代の植民地主義政策の貫徹なのである。

 二一世紀型の植民地の獲得のためのロシア帝国主義のウクライナへの軍事侵略をうち砕くために、全世界のプロレタリアートと人民は、階級的に団結し、国際的に連帯してたたかおう!