強酸性の温泉水や乳牛の糞尿から水素を生産
<水素 地産地消>と読売新聞は報じた(2022年1月25日夕刊)。
東北大の研究チームは、秋田県の田沢湖上流の玉川温泉由来の強酸性水から水素をとりだす試験をすすめているのだ、という。この強酸性水を廃アルミニウムと反応させて水素を発生させる。この水素を農業や災害用ドローンの燃料に使う展望だという。
北海道鹿追町では、乳牛の糞尿から水素を製造する実証事業をはじめているのだ、という。産業ガス大手のエア・ウォーター(大阪市)などの企業四社が設立した「しかおい水素ファーム」が、糞尿を原料とするメタンガスから1時間あたり水素70立方メートルを製造し、燃料電池で動く自動車やフォークリフトなどに供給した、という。
こういう動きを見てトヨタ自動車の豊田章男社長はほくそ笑んでいるのかもしれない。「脱炭素」にネガティブな姿勢だと見られていることを挽回するためにEV(電気自動車)を開発するぞというアドバルーンを上げてみたけれども、自社が優位に立つFCV(燃料電池車)や水素エンジン車の展望も暗くはないかもしれないぞ、と。
こういう独占資本家は、技術革新を急ぎ、労働者たちを切り捨てることを企てているのである。
このような策動をその根底からくつがえすために、労働者たちは階級的に団結しよう!