衆院選に向けて政治家どもが動く。ブルジョア議会粉砕、一切の議会主義反対のイデオロギー闘争を
国家権力者の座に就いた石破茂は、10月9日衆議院解散、27日衆院選投開票をうちだした。
自民党を先頭とする、日本独占ブルジョアジーの階級的支配を盤石にすることを狙う諸政党は、選挙ムードをかきたて、労働者たち・勤労者たちをブルジョア支配秩序に安定的にからめとることに必死となっている。
自民党政権に反対する諸政党もまた、選挙の票をとることに狂奔し、国会というブルジョア議会への幻想をあおりたてることに精力をついやしているのである。これは、労働者たち・勤労者たちにたいする裏切りである。いや、彼らは、あらかじめ裏切っているのであって、労働者たちの代表面(づら)をして議席につき、労働者たちを裏切り踏みにじることを競い合っているのである。立憲民主党以下の諸政党がそうである。日本共産党もまた、「資本主義の枠内での改良」を追い求める修正資本主義路線のもとに、労働者たち・勤労者たちを欺瞞して票をもらうことに奔走しているのである。
彼らの誤謬は、ブルジョア議会に依存する議会主義に陥没していることにある。彼らは、ブルジョアジーが労働者階級を支配する機関たる国家機関を粉砕するという意志をかつて一度としてもったことがないか、一度はもったことのある意志を捨て去って久しいのである。これが、労働者たち・勤労者たちを踏みにじる紋章である。
「支配階級のどの成員が、議会で人民を抑圧し、ふみにじるかを数年に一度きめること、——議会主義的立憲君主制ばかりでなく、もっとも民主的な共和制のばあいにも、ブルジョア議会制度の真の本質はまさにここにある。」(レーニン『国家と革命』第三章の三「議会制度の廃棄」、国民文庫版では61頁)と。
(マルクスは、ブルジョア議会にかんして、「支配階級のどの成員が議会で人民を代表し、ふみにじるべきかを〔人民を誤り代表すべきかを〕三年または六年に一度きめる」と書いている(『国家と革命』60頁に引用されている)。「人民を誤り代表すべきか」という表現は理解が難しいので、レーニンはこのマルクスの意をくんで「人民を抑圧し、ふみにじるか」と書いたのであろう。マルクスの皮肉たっぷりの表現がおもしろいので、ここに引用した。)
まさに、そうだ。このようなブルジョア議会たる国会に幻想をもってはならない。このような議会に依存する一切の議会主義に陥没してはならない。
労働者たち・勤労者たち・学生たちは、労働者階級の解放をかちとるために、ブルジョアジーが支配するための機関たる国家機関を粉砕し、労働者国家の組織形態たるソビエト(労働者評議会)を創造する、という意志をもたなければならない。すなわち、労働者たちはみずからをプロレタリアとして自覚し、そして勤労者たち・学生たちは労働者階級の立場にたち、職場ソビエト(職場労働者評議会)を基底として、産業別的および地区的地方別的の二重の構成をもつソビエト(労働者評議会)を創造し、これを唯一の国家権力にたかめる、ということをおのれの決意たらしめなければならない。
われわれプロレタリア党とその成員は、まさにブルジョア議会選挙がおこなわれるそのときに、このような、ブルジョア議会粉砕・一切の議会主義打破のイデオロギー闘争を展開し、この内容を労働者たち・勤労者たち・学生たちに物質化するために組織的にたたかうのでなければならない。