フランスの労働者階級は、新人民戦線の議会主義を突破してたたかいぬこう!
フランスの国民議会の選挙は、決選投票で、左派の新人民戦線182議席、与党連合168議席、極右の国民連合とその共闘勢力143議席となった。このようになったのは、国民連合の伸長を阻止するために、新人民戦線と与党連合とが、候補者の一本化というかたちで共闘を組んだことにもとづく。
極右の伸長にたいする闘いは、選挙一色に塗りつぶされた。労働者たちは一票におとしめられた。搾取と収奪を強化するマクロン政権への不満をつのらせ極右に共感を寄せている下層労働者たちをプロレタリア階級として組織する闘いはなされていない。
「急進左派」と呼ばれている「不服従のフランス」は、マクロン政権による年金受給年齢の引き上げに強硬に反対し、社会党、欧州エコロジー・緑の党、共産党などを新人民戦線として束ねているのだとしても、議席の拡大だけを狙う議会主義の党にすぎない。
この党を設立したジャン・リュック・メランションは、集会で赤旗を禁止し、「インターナショナル」を歌うのをやめて「ラ・マルセイエーズ」を歌わせるようにしたところの、プロレタリアートの階級的利害に背く人物なのである。
フランスの労働者たち・勤労者たちは、極右国民連合の伸長を阻止するとともに、搾取と収奪と抑圧を強化するマクロン政権に反対するために、一切の議会主義を克服し、みずからを階級として組織してたたかいぬこう!