フランスでは移民排斥に反対していかにたたかっているのか
フランスの国民議会(下院、定数577)選挙の初回投票が6月30日に実施された。多くの区では初回投票では当選者が確定せず、結果は7月7日の2回目の投票(決選投票)に持ち越される。
調査会社Ifopによる推計では、ルペンの率いる極右の国民連合(RN)の得票率(共闘勢力をふくむ)は33・5%に達した。議席数は過半数を下回る240~270と予想している。他の調査会社では、RNが獲得しうる最大議席数が過半数に届くとする予想もある。
Ifopによると左派連合の新人民戦線(NFP)は得票率28・5%で2位となった。180~200議席を見込む。与党の中道連合の得票率は22・1%にとどまり、議席数は解散前の250から60~90まで減る、という。
ルペンは推計の速報を受け、「バルデラ党首の首相指名には議会の過半数が必要だ」と有権者に決選投票での支持を呼びかけた。下院選で勝利すれば「フランスの復興、国全体の再結束と融和に取り組む」と訴えた。
このルペンの勢力にたいして、労働者の利害を代表すると称する党はいかにたたかっているのか。そのほとんどは、新人民戦線に合流し、選挙の票を獲得することに狂奔している。これは、労働者たちをブルジョア議会の一票におとしめるものである。これは、労働者たちにブルジョア議会への幻想をまき散らし、彼らの意識を議会主義に染め上げ、労働者階級を無力にするものである。
ルペンの党は、移民の排斥を主張し、下層の労働者たちの支持を集めている。移民に労働者たちの職が奪われているではないか、と宣伝して、である。
これにたいして、プロレタリア党を自称する党と労働組合はいかにたたかっているのか。
伝来のフランスの労働者たちと移民の労働者たちとの連帯と団結をかちとらなければならない。
私は、伝来のフランスの労働者たちの状態と移民の労働者たちの状態、そしてそれぞれの労働者たちがいかに闘っているのかについて、ここに何らかのことを書くほどには知らない。
それについて知っている人、それについて考察している人は、この記事にコメントを書いてください。
全世界的なプロレタリア階級闘争の危機を突破するために、ともにたたかいぬこう!