「連合」指導部の階級協調主義をうちやぶり、労働者階級として団結して春闘をたたかおう!

「連合」指導部の階級協調主義をうちやぶり、労働者階級として団結して春闘をたたかおう!

 

 「連合」指導部は言う。

 「いまこそ、成長に見合った分配を実現し、働く人・生活者が生活向上の実感と未来への希望を持てる社会へと転換をはかるべきである。そのためには、建設的な労使関係を基礎として、雇用の維持拡大、労使の協力と協議、成果の公正な分配を柱とする生産性三原則をナショナルレベル、産業レベル、地域レベル、企業レベルで真剣に実践していく必要がある。」と。

 「成長に見合った分配」だと!!

 「成果の公正な分配」だと!!

 この言辞は、「連合」指導部が階級協調主義の権化であることを端的にしめすものである。彼らは、労働貴族として、利潤のおこぼれが欲しいから、こんなことを言っているのである。

 上の主張は、生産においては資本家と労働者とが協力して働き、その成果の分配の段階になって、労働者にも相応の分け前をください、と資本家にお願いするものなのであり、ここにつらぬかれているものは、階級協調主義のイデオロギーなのである。それは、労働者が資本家に搾取されていることをおおい隠すためのイデオロギーなのである。しかも、「連合」指導部は、資本家と労働者とを階級としては捉えず、ともに生産性を向上させ企業を発展させるために励む、その役割が違う者というように考えているのであって、階級協調主義と言っても、かつての社会民主主義者とは異なって、その腐敗の極限に達した連中なのである。

 労働者は生産そのものにおいて資本家に搾取されているのである。資本は、賃労働という・労働者の生き血を吸って肥え太っているのである。賃金は、労働者がみずからの労働力を資本家に売ったその代金にほかならない。労働者は生産手段をもたない存在であるがゆえに、みずからの労働力を商品として切り売りしなければならないのである。一方においては、資本家が生産手段を資本として自分たちの手に集中し、他方においては、みずからの労働力以外には何も持たない労働者がうみだされているという、この資本制生産関係そのものが問題なのである。

 労働者たちは、この資本制生産関係をその根底から転覆するという目的意識をもとう!

 労働組合員と、組合のない職場でたたかう労働者たちは、労働者階級として団結して、賃上げ闘争をたたかおう!