安倍暗殺。心室に穴が開いていたのではなかったか

安倍暗殺。心室に穴が開いていたのではなかったか

 

 

 奈良県警は、司法解剖結果を次のように発表した。

 「安倍氏の死因は左上腕部を撃たれたことに伴う失血死であった。左上腕部から体内に入った銃弾が左右の鎖骨下の動脈を損傷したことが致命傷だった。他に首の二か所にも傷があり、うち一か所は銃弾によるものと確認された。」(「読売新聞」79日夕刊などの報道)

 しかし、この司法解剖結果の発表では、心室に穴が開いていた、ということは明らかにされていない。

 8日18時過ぎからの奈良県立医科大学附属病院の記者会見を私もテレビで見ていたのだが、そこでは、緊急医学の福島英賢教授が次のように明らかにしていた。記者に、聞かれたことがらにだけ短く答えていた言葉をまとめると次のようになる。

 「頸部(けいぶ)前側の真ん中より少し右に——5センチぐらいの間隔で——2つの銃創があり、その1つは心臓に向かっていた。心室に穴が開いていた。多くの血管が損傷しており、そのすべてを止めきることはできなかった。死因は失血死である。病院に運ばれて来たときには、心肺停止の状態であった。」

 司法解剖結果の発表では、福島教授が明らかにした、心室に穴が開いていた、ということに何ら言及されていないのである。

 私は福島教授の発言を聞いたとき、発生した事態に疑問をもった。

 安倍の後ろにいた襲撃者が発砲した一発目では、安倍は倒れず、少し後ろを振り向いた。二発目で安倍は倒れた。襲撃者が安倍の後ろから撃った銃弾が、首の前右から体内に入り、心室に穴を開けることが可能なのか、ということを、私は疑問におもったのである。銃弾がこのような進路をたどるためには、襲撃者は、安倍の前斜め上から撃たなければならない、と。

 司法解剖結果の発表では、首の傷の一か所が銃弾によるものである、としただけであって、体内に入ったこの銃弾がどこに向かい、どのような傷を与えたのか、ということは、何ら明らかにされていないのである。

 奈良県警の発表は、福島教授が明らかにしたこととあまりにも異なるのである。

 私がいま述べたことがらについて、インターネット上でどのように騒がれているのか、いないのか、ということについては、私は調べていないので知らない。以上は、このブログの読者への私の問題提起である。