ロシア七銀行をＳＷＩＦＴから排除。天然ガスの輸入のために最大手は対象外に
ＥＵ（ヨーロッパ連合）は、三月二日に、ロシアの二位のＶＴＢバンクなど大手の七銀行を国際的な資金決済網（ＳＷＩＦＴ）から排除することを合意した。天然ガスのロシアからヨーロッパ諸国への輸入を確保するために、最大手のズベルバンクとエネルギー部門に強いガスプロムバンクを排除の対象から外した。
その七行は、ＶＴＢバンクのほか、ＶＥＢバンク、バンクロシア、オトクリティ銀行、ノビコムバンク、プロムスビャジバンク、ソブコムバンクである。
この合意は、ロシアのどの銀行を排除するのかということをＥＵがつめていたことにもとづく。天然ガスの四割をロシアに依存するドイツなどの意向をくんだものとなった、といえる。
対象外とされたズベルバンクは、同じ日に、ヨーロッパ市場から撤退する、と発表した。オーストリアやドイツ、クロアチア、チェコ、ハンガリーなどで事業を展開する同行の完全子会社であるズベルバンク・ヨーロッパからの資金流出がすすんだからである。
このズベルバンクは、経常収益のうち、ロシアでの事業が占める割合が９６％であり、ほかの国の事業が占める比率は小さい。
さらに、アメリカ政府は、アメリカに存在するロシアのドル資産を凍結するために、すでに、ズベルバンクにドルでの決済を禁じる独自の制裁措置を科している。
西の帝国主義諸国権力者は、ドイツなどが輸入する天然ガスの代金の決済ルートはつくったうえで、ロシアを金融的に遮断する手を着々とうっているのである。
スターリン主義国家から転化した帝国主義国ロシアは、同じくスターリン主義国家から転化した帝国主義国中国に、その人民元に、依存する以外にないのである。
帝国主義国ロシアのウクライナ侵略をうち砕くために、全世界の労働者階級は国際的に階級的に団結してたたかおう！
東西の帝国主義国家権力者・支配階級による搾取と収奪と抑圧をその根底から転覆するために、全世界のプロレタリアートはみずからを階級として組織しよう！
