検察は安倍派と二階派の強制捜査に踏み切った

検察は安倍派と二階派への強制捜査に踏み切った

 

 12月19日、パーティー収入不記載の件で、東京地検特捜部は、安倍派と二階派のそれぞれの事務所に家宅捜索に入った。これで、安倍派五人衆などの政治エリートは頭を垂れている以外になくなった。岸田も危ない。

 とはいっても、頭をもたげてきている政治エリートはいない。この検察官僚をあやつっている政治エリートがいるとは言えない。石破は元気になっているとはいえ、すでに過去の人である。検察官僚は、安倍その人に、検察人事に介入され恥をかかされた、という恨みを持っている。彼らは、この恨みを晴らしたい、という官僚としての動機につきうごかされている。

 維新の会は、立憲民主党がぐずぐずしているときに、内閣不信任案を出すのをいち早く尻押しした。彼らは、自民党からこぼれ落ちる者たちや、前原誠司などを糾合して、日本の没落を救う保守党として躍り出ることを夢見ている、といえる。

 この政治エリートどもの再編の動きは、日本の労働者階級の闘いをよりいっそう壊滅させ、労働者階級を、賃上げを餌としながら、強権的支配体制をささえるものとして深く抱きかかえていくことを狙う日本独占ブルジョアジーの意志を、偶然性を媒介として貫徹するものにほかならない。

 抗争する政治エリートどもが、独占資本どもによる労働者・勤労者の搾取と収奪を政治的に正当化しささえるために、支配体制をよりいっそう盤石にすることを目論むこの動きの階級性をあばきだし、彼らの諸攻撃を粉砕するために、労働者階級・人民は階級的に団結してたたかおう!