共青団派の排除
スターリニスト官僚から転化した中国の資本家的官僚と新たな資本家階級の頭目・習近平は、みずからの専制的支配体制を確立した。
党大会の最終日に不満顔を見せた胡錦涛は、みじめなかたちで追いだされた。習近平に耳打ちされた配下の係員に連れ出される胡錦涛は、李克強の肩をポンとたたくのがせいぜいであった。ここに、経済への国家的統制の強化を望まない共青団(共産主義青年団)派は壊滅させられた。胡錦涛のまえにおかれた赤い表紙の中央委員名簿には、共青団出身の李克強の名も汪洋の名もなかったのである。
これらのことはすべて、スターリニスト官僚から転化した資本家どもを中軸とする中国の新たなブルジョアジー、このブルジョア階級を階級的基盤とする資本家的官僚どもの内部抗争の帰結にほかならない。