岸田、〝決死の〟ウクライナ行き

岸田、〝決死の〟ウクライナ行き

 

 岸田首相は、訪問先のインドからチャーター機ポーランドに飛び、いま、列車でキーウにむかっているという。

 G7各国の首脳のなかでウクライナを訪問していないのは自分のみとなった日本の国家権力者・岸田は、5月のG7首脳会議の前に行くにはこのときしかない、とあせりにあせって、この行動にでたのであろう。岸田は、列車に乗りこむところを報道陣に公開するというように、あたかも出遅れたことを必死で挽回するかのように、バイデンよりも余裕がある、と演出して見せた。

 スターリン主義官僚専制国家から転化した中国が帝国主義国家として雄飛して見せたいま、そして亡国と思われていたロシアが帝国主義的侵略に打って出たいま、すでに三流の帝国主義国家に転落した日本の権力者としては、西側帝国主義諸国のなかでの自国の存在価値を何としてもアピールしなければならない、という窮地に、岸田は追いこまれていた、といえる。岸田は、侵略するロシアを打ち負かすために、ウクライナの労働者・人民を支配するゼレンスキー政権を何としても支えるという態度をしめし、具体的な支援策を約束して見せようとしているのである。

 日本の労働者階級・人民は、プロレタリア・インターナショナリズムの立場にたち、全世界のプロレタリアートと連帯して、東西帝国主義の軍事的抗争のもとでの戦争を阻止する革命的反戦闘争を展開しよう!