UAゼンセン指導部による「労使協議」への封じこめを許すな! そごう・西武労組のストライキ闘争を支援しよう!
そごう・西武労組の寺岡泰博・中央執行委員長は「スト権の確立をきっかけに交渉力を上げて会社と対峙していく」とのべた。それは、「積極的なストライキの実行を意図したものではない」としつつ、「スト権の確立にたいして組合員から賛同を得られた事実をもとに、雇用の維持や事業の継続にかんする必要な情報開示や協議を会社側に求める」としているものなのである。
これは、組合員たちの不満の声をくみとるというかたちで「雇用の維持」を掲げつつも、この要求を、「雇用の維持」や「事業の継続」にかんする「情報の開示」の要請へとねじまげていくものであり、その「協議」に会社側を引き出すための圧力としてストライキを位置づけるものなのである。
これは、労働者の解雇を一切ゆるさないために、労働組合の団結をもって、すなわち組合員たちの団結の力をもって、ストライキ闘争を断固としてたたかう、というものではないのである。これは、「労使協議」で会社側からこういう「情報の開示」がありました、ということをもって闘争を収拾することを腹にもったものなのである。
そごう・西武労組の上部組織であるUAゼンセンの指導部は、会社と対決している少数派の組合をつぶすために、会社幹部と結託してUAゼンセン系の組合をつくる、ということもやってきた組合幹部なのである。このような組合幹部といえども、労働者全員が解雇されるという組合員たちの不安と不満の声のまえには、「雇用の維持」のためにがんばる、という姿勢をとらざるをえない。だが、それは、収拾の道を目論んだうえでのものなのである。
このような目論見をゆるさないために、そごう・西武労組の組合員たちは団結を強化しよう!
UAゼンセン指導部の闘い方を規定しているイデオロギーは、「労使協議」路線である。そごう・西武労組の組合員たちはこのような労働運動路線を克服しよう!
全国の労働組合の組合員たちは、そして組合のない職場の労働者たちは、自分たちの階級的団結を強化して、そごう・西武労組のストライキ闘争を支援しよう。