参政党員が引き継ぐとしているのは、時の支配者だ。虐げられた被支配者ではない。そして英雄にしたてあげた特攻隊員だ!
参政党のポスターで、橙色のネクタイを締めたり靴を履いたりした参政党員が「次は私たちの番だ」として、その人物たちをひきつぐとしているのは、聖徳太子・天武天皇・北条時宗・徳川家康・西郷隆盛であり、時の支配者=権力者であって、虐げられた被支配者なのではない。そして最後に、英雄にしたてあげた特攻隊員を位置づけるのだ。
ここにしめされているものは、自分が支配者=権力者に成り上がって人びとを支配したい、という参政党員の欲望であり野望である。

参政党員が、自分がなりたい人物として人物の名前を挙げたのは、聖徳太子・天武天皇・北条時宗・徳川家康・西郷隆盛である。みんな、時の支配者=権力者である。支配者のなかで、世の中で尊敬されていたり人気があったりする人物を挙げているのである。それと自分たちが押し出したい人物である。北条時宗は、襲来した蒙古軍を撃退したときの鎌倉幕府の執権すなわち最高権力者である。日本の国を救った愛国者だ、というわけなのである。
だが、聖徳太子と天武天皇は、古代天皇制専制国家において、農民を支配し、農民からその剰余労働をどん欲に無慈悲に収奪し優雅な生活をおくり、しかもこの政治的支配と経済的収奪を宗教でもって人びとをだましておおい隠した支配階級の代表的人物の一人であり、また専制君主なのである。
参政党員は、このような専制君主になりたい、という欲望をみなぎらせているのである。
北条時宗と徳川家康は、農民を過酷な労働に駆りたて・その生産物を年貢として取りたてた・支配階級たる封建領主の頭目なのである。
参政党員は、このような封建領主と同様に、21世紀現代において支配階級の頭目として労働者たちを徹底的に搾取し支配したい、という野望に駆られているのである。
さらに、西郷隆盛は、明治政府の中枢の一員として、形成されつつあった財閥という資本家階級と地主階級の利害を体現し、生産手段を奪われプロレタリアとなった労働者たちと小作人という名の農民たちを無慈悲に搾取し収奪するための強権的で軍事的な支配体制を確立した国家権力者なのである。
参政党員は、このような国家権力者になりたい、と渇望し、選挙に立候補したのである。
つけくわえておくが、NHKの大河ドラマは、このような支配者やその周辺の人物、あるいはそれに似たり寄ったりの人物を英雄として描きあげ、その時代の支配階級による被支配階級の階級的な支配をおおい隠すための物語であり演出であり映像なのである。こんなドラマは、支配階級による支配のためのイデオロギーの流布なのである。こんなものにだまされてはならない。
参政党のポスター作製者が苦心したのは、第二次世界大戦の戦中の人物に誰を挙げるかである。この最後のところの人物に、中国・アジア太平洋地域への侵略戦争を遂行した国家権力者、東條英機をだしたのではあまりにもイメージが悪い。だからといって、昭和天皇をだしたのでは、昭和天皇の戦争責任という問題の論争がおこってしまって、天皇に傷をつけてしまう。そこで、特攻隊員を英雄にしたてあげて、自分たちは特攻隊員をひきつぐのだ、と悲壮感をただよわせたのである。
これは、「私たちは特攻隊員をひきつぐ決意だ。若者たちよ、戦争に出陣して日本国家のために自分の命をささげよ」、という号令なのである。
彼ら参政党とその党員は、日本の独占資本家による労働者・勤労者の搾取と収奪をよりいっそう強化し、独占資本家の利益のための戦争を遂行する体制と態勢を築く、その国家権力者になる、という決意と野望をみなぎらせているのである。
このような極右ファシズム運動を粉砕するために、労働者たち・勤労者たち・学生たちは、階級的に団結してたたかおう!
全世界のプロレタリアートは、抗争する東西の帝国主義を打倒するために、みずからを階級として組織し、プロレタリア・インターナショナリズムに立脚してたたかおう!