旧安倍派の解体推進と日米関係改編の新たな日本ナショナリズムの貫徹

旧安倍派の解体推進と日米関係改編の新たな日本ナショナリズムの貫徹

 

 国家権力者となった石破茂を先頭とする自民党執行部は、「不記載」としてトカゲのしっぽ切りをした下村・西村・高木・萩生田・平沢・三ツ林の6人を非公認とし、その他の議員についても、公認したとしても比例区との重複立候補は認めない、と決定した。

 これは、直接には、自民党幹部どもの選挙対策のための自己保身であるが、旧安倍派の解体をさらに推進する、という意味をもつ。これは、イデオロギー的には、日本独占ブルジョアジーの利害を体現する国家権力者が、旧安倍派の面々につらぬかれているナショナリズムを戦後の日本の体制を維持してきたものとしての対米従属的なものとして否定し、日本国家の地位をよりいっそう高めた日米関係を築くとする新たな日本ナショナリズムを貫徹したことを意味するのである。

 石破政権は、中国・北朝鮮の軍事基地をたたく先制攻撃のために日本の軍事力を飛躍的にたかめること、そして日本軍(自衛隊)の地位を相対的にたかめるかたちで日米軍事同盟を強化することを、目論んでいる。国家権力者・石破茂がこの軍事力強化政策=日米関係改編政策につらぬいているイデオロギーが、あらたな日本ナショナリズムなのである。

 労働者・勤労者・学生・知識人は、石破政権のこの軍事力の飛躍的強化の策動を粉砕しよう。

 野党の諸党が、選挙の票をかき集めることに狂奔するのは、労働者たちを職場から切り離してバラバラにし投票所での一票におとしめるものである。労働者たちは職場で階級として団結しよう。国会は、資本家階級が労働者階級を支配するための国家機関の一つである。このような国会に依存する一切の議会主義を打破し、労働者たちがみずからを階級として組織する形態たる労働者評議会(ソビエト)を創造するという展望をもってたたかいぬこう!