キオクシア、株式時価総額で一時トヨタを抜いて二位に。AI・半導体の開発で延命する資本主義を打倒しよう!
6月3日、東京株式市場で、キオクシアが時価総額で一時トヨタを抜いて、ソフトバンクグループに次いで国内二位となった。キオクシアは、2017年に東芝の半導体メモリ事業を分社化して設立された企業を出発点とする。
AIの開発、AIのインフラ整備、AIの半導体の開発などの諸企業が、今日の国家独占資本主義ののりきり形態の末期そのものの経済構造を変貌させつつある。
アメリカでは、アンソロピックが株式の上場を申請した。この企業は、最新のAIモデル「クロード・ミュトス」を開発した企業であり、このミュトスはコンピュータシステムの脆弱性を発見する能力が高く、サイバー攻撃に悪用される恐れがあるとしてその販売をごく主要な金融独占体に制限していたのを、このミュトスと同等のモデルをすべての顧客に提供する、と発表して全世界の独占資本家どもを震撼させたばかりである。このアンソロピックの上場時の時価総額は一兆ドルを超えるとされる。
このアンソロピックは、時価総額に相当する企業評価額にかんして、5月28日には、9650億ドル(約150兆円)に達した、と発表していた。この時点で、ソフトバンクグループなどが出資するアメリカのオープンAIを抜いた。オープンAIは、2015年に設立された企業であるのにたいして、アンソロピックは2021年に設立された企業である。
AI開発企業、AI用の半導体開発企業の競争と抗争は激しい。他企業がより高度なものを開発すると、追い抜かれた企業の株価は暴落する。
アメリカでも日本でも、株式価格の高騰は金融的バブルの膨張である。これが、2008年のリーマンショックの時のような詐欺師まがいのものではなく、現にAIとそれ用の半導体を開発している、というかぎりにおいて、この金融的バブルは破裂しにくいのである。この金融的バブルの基盤となっている諸独占体は、まさに血を血で洗う抗争をおこなっているのである。
だが、この血は、労働者たちから吸い取った労働という生き血の凝結物である。独占資本家どもは、みずからの階級が延命するために、労働者たちを徹底的にこき使い、搾取を強化するための、すなわち労働者たちの生き血を彼らが死ぬ間際まで吸い取るためのAIの開発に狂奔しているのである。
労働者たちは、このこと見ぬき、このようなかたちで延命する資本主義的生産様式を廃絶するために、みずからを階級として組織し、階級的に団結してたたかおう!
