賃金をもらって働くのはあたりまえだ、と思っていないだろうか。だが、それは国家の暴力によってつくられたのだ!
労働者のみなさん! 学生のみなさん!
労働者のみなさんは、いま、そして学生のみなさんは、卒業して就職して、賃金をもらって働くのはあたりまえだ、と思っていないだろうか。
だが、これは違うのだ。これは、国家権力の暴力によってつくられたのだ。
その最先端はイギリスだった。われわれ労働者の祖先は、イギリスでつくられたのだ。
それは、囲いこみ運動(エンクロージャー運動)である。
封建社会の末期に、農民たちは共同体を形成し、家族で農業を営んでいた。そこに毛織物・羊毛工業が興った。土地の所有者たちは、これは儲かるというので、羊を飼う牧場にするために、農地を石垣で囲いこみ、農民たちを追い出した。農民たちは、土地も農具も家も奪われ、家族で都市に流れこみ、浮浪者となった。
浮浪者となった農民に襲いかかったのが、専制君主の国家なのである。何が何でも雇い主をみつけて働かないかぎり罰するという法律をつくり、暴力をふるった。浮浪者は街にあふれている。工場はまだ小さい。行き場のない人びとは、一度目は鞭打たれ、二度目は焼き印を押され、三度目は死刑に処せられた。
これが何世紀にもわたってつづいた。人びとは雇い主をさがすように訓練された。そのようにしなければならない、という教育もなされるようになった。
このようにして、賃金労働者という階級が形成された。
このような習慣と教育が明治時代に日本に輸入された。こうして、日本に、女工哀史にみられるような労働者階級が形成された。
これが、われわれ労働者の祖先であり、先輩なのである。
みんな、中学であれ高校であれ大学であれ、入学試験に苦しんだことと思う。就職活動に駆け回ったことと思う。学生のみなさんは、いま駆け回っていることと思う。
この入学試験も就職しなければならないということも、国家権力によって暴力的につくられたものなのである。この暴力によって、この資本主義社会がつくられたのである。この暴力によって、農地とあらゆる生産手段を収奪した者が資本家となったのである。鞭打たれ・焼き印を押され・親を死刑に処せられた者が賃金労働者となったのである。
われわれ労働者は、このわれわれの祖先に思いを馳せ、いまは独占資本家=金融資本家となっている資本家どもからすべての生産手段を労働者の手に奪い取り、労働者たちの共同社会をつくりだそう!
すべての労働者と住民を結集した労働者評議会をつくりだし、労働者の国家をうちたてよう!
このようなことを実現するために、いま、着実に、労働者たち・勤労者たち・学生たちは、世界中のあらゆる国ぐににおいて、労働者階級の立場にたって、階級として団結しよう!