読売新聞の、高市のナショナリズムを擁護する論評をうち砕こう! 日本共産党の火炎ビン闘争との対比で高市を擁護!

読売新聞の、高市ナショナリズムを擁護する論評をうち砕こう! 日本共産党の火炎ビン闘争との対比で高市を擁護!

 

 読売新聞の編集委員・飯塚恵子は、それ自体悪辣な学者の見解を引用して、悪辣な高市ナショナリズム擁護論を展開した(「読売新聞」2月15日付)。

 この編集員は言う。

 「そもそも「ナショナリズム=右翼」というとらえ方は、やや乱暴である。政治学者の中井遼氏は、ナショナリズムは右だけでなく左だってある、と説く。

 「歴史的には、戦後しばらくナショナリズムや愛国が左派の専売特許であった時期もあった。個人主義を志向する右派・保守派に対し、『民族』の団結や真の愛国心を称揚したのはむしろ左派政党であった」(「ナショナリズムと政治意識 『右』『左』の思い込みを解く」=光文社新書

 中井氏はそのうえで、ナショナリズムを構成する3要素として、①(国や民族への)帰属意識②ナショナルプライド(愛国心)③排外主義——に着目する。高石氏に色濃いのは、①と②ではないだろうか。これを「右翼」、さらに内外で危険視される「極右」と直結させてよいのだろうか。少し丁寧な考察が必要だろう。」と。

 ここでこの政治学者とこの編集委員が言う、戦後しばらく左派の専売特許であったナショナリズムや愛国とは、端的には、1950年代前半に日本共産党が「民族解放民主主義革命」を掲げて、交番などを火炎ビンで襲撃した火炎ビン闘争をさす。日本の多くの人たちにとっては、この出来事は、自分の生まれる前のことである。この政治学者とこの編集委員は、人びとに、自分の生まれる前の出来事を、知識として知ったことがらとして思い起こさせ、「ナショナリズムや愛国」を主張した左派はこんな悪いことをやったのだ、それにひきかえナショナリスト高市は愛くるしいものではないか、というように、高市を擁護しているのである。日本共産党の誤謬を引き合いに出すとは、何と悪辣なことか。

 ナショナリズムを構成する諸要素として①②③を分けて、①②と③とを区別だてするのは、ナショナリズムを良いものと言いくるめたい、と意図する。支配階級の代弁者の観念的操作である。①②と③とは、メダルの裏表である。

 支配者どもは、敵とみなす国との戦争に労働者たちや勤労者たちや学生たちを兵士として動員するために、敵とみなした国への敵愾心をあおりたて、自国の民族への帰属意識愛国心を植えつけて、これらの人びとを国家のもとに国民=民族として統合するのである。このイデオロギーを相手の国との関係で言えば排外主義なのであり、自国の人びとをかためるという問題として言えばナショナリズムなのである。

 だから、ナショナリズムは、労働者たちから「自分は労働者なのだ」という意識を奪い、労働者が階級として団結するのを破壊するイデオロギーなのである。

 日本共産党が「民族解放民主主義革命」を掲げて「民族としての団結」を主張したのは、決定的な誤謬であり、マルクス主義の歪曲なのである。われわれは、日本共産党のこの反米民族主義を徹底的に批判しなければならないのである。

 われわれは、日本共産党の火炎ビン闘争を引き合いに出したところの、極右ナショナリスト高市の擁護論を、左翼を名のる者の反米ナショナリズムもろともに打ち砕かなければならない。