台湾問題へのドンロー主義の貫徹と、はしごをはずされかねないことへの高市の危機意識

台湾問題へのドンロー主義の貫徹と、はしごをはずされかねないことへの高市の危機意識

 

 トランプ政権は、台湾政府に大量の兵器を売却することを約束した。これは、トランプからするならば、大量の兵器を提供するから、台湾は、台湾政府が守れ、ということの表明にほかならない。これは、台湾問題へのアメリカ国家権力者トランプのドンロー主義の貫徹なのである。西半球はアメリカ国家が自国の勢力圏とし、中国やロシアの影響力を排除する、その代わりに東アジアはその地域の強国・中国が自国の勢力圏にしてもよい、とするのが、ドンロー主義なのだからである。

 日本政府は微妙な立場にたたされた。トランプが、グリーンランドアメリカが所有する、カナダはアメリカの州になれ、パナマ運河アメリカのものだ、と叫んでいるのを知ったうえで、高市早苗は、日本の国家権力者の座に就いた。高市は、トランプ政権によって梯子(はしご)をはずされる可能性があることに危機意識をいだいていた、といってよい。すなわち、日本政府とアメリカ政府が台湾有事とみなしたときに・日米共同で中国の軍事基地を先制的に攻撃するために・いくら日本軍の軍事力を増強したとしても、中国軍の圧倒的な軍事力を眼前にするとアメリカ政府は自国軍に攻撃命令を発しない可能性がある、というように高市は察知していたであろう。ということなのである。

 高市が国会で台湾有事にかんするかの答弁をおこなったのは、台湾有事にはアメリカ軍を動員するというトランプの言葉を引き出すために、立憲民主党の岡田の質問に。ここぞとばかりにのっかったものだ、といわなければならない。だが、高市の期待は見事に裏切られた。トランプに、もっと慎重にものをいえ、とたしなめられてしまったのである。

 中国帝国主義国家権力者・習近平は、自国が追いつめているアメリカ国家、その首領の国家戦略を鋭く分析していた、といってよい。中国政府は、高市政権を徹底的にたたき、アメリカ政府と日本政府を分断することにのりだしたのである。

 トランプの腹の内をいち早く見抜いていたのが、参政党の神谷らの面々であった、といえよう。彼らは、日本が本格的な軍隊をもち、外国の軍事基地を日本国内にはおかない、とする憲法構想案を提起し、日本の独自の核武装を提唱したのである。

 極右の高市政権と参政党などの極右勢力は、アメリカ軍が沖縄の核基地を拠点にしてにらみを利かせているあいだに・日本軍の軍事力を徹底的に増強することを策しているのだ、といわなければならない。

 彼ら極右の者どもは危機意識を燃えあがらせている、といえる。彼らは、日本人こそが優越な民族なのだ、日本国家が世界に雄飛するのだ、という日本ナショナリズムを鼓吹し、労働者たちをこのイデオロギーでもって、極右の日本の国家のもとに国民=民族として統合し、新たな戦争体制を構築することを策しているのである。

 このような極右勢力の策動をうち砕き、高市政権を打倒するために、労働者たち・勤労者たち・学生たちは、労働者階級の立場にたって階級的に団結してたたかおう!

 搾取と収奪と抑圧の強化を基礎にして抗争する東西の帝国主義を打倒するために、全世界のプロレタリアートは、プロレタリア・インターナショナリズムの立場にたってたたかおう!