天皇がいるのは世界で日本が唯一なんだ、日本人は優秀なんだ、と押しだすのはなぜか

天皇がいるのは世界で日本が唯一なんだ、日本人は優秀なんだ、と押しだすのはなぜか

 

 参政党は言う。

 「戦後失われた国家としての軸を再興し、国民が熱望をもって追求できる日本の国柄を反映した国家アイデンティティの確立をめざします」、「世界唯一の皇統を日本のアイデンティティの根幹として未来に継承する」、と。

 これは、「世界唯一の」という言葉にしめされるように、営々とつづいてきた天皇がいるのは世界で日本が唯一なんだ、だから日本人は優秀なんだ、これを国家アイデンティティにするんだ、と言っているものである。

 だが、労働者にとって、日本人が他の国の人びとと比べて、何らかの意味で優秀なんだ、優れているのだ、と確認する必要があるのだろうか。労働者にとって、国家アイデンティティというようなものが必要なのだろうか。日本国家というように、日本の人びとを丸ごと一色に塗りつぶしてしまうことそれ自体がおかしいのではないだろうか。

 労働者は、資本家に低賃金で雇われ、過酷な労働を強いられて、搾取されているのである。この労働者と資本家とをいっしょくたにして「日本人」というようにまとめあげることはできない。

 資本家によって搾取されているということでは、労働者は、どこの国の労働者も同じである。どこの国の労働者もみんな仲間である。アイデンティティという言葉をつかうのであれば、労働者にとっては、労働者であるということ、どこの国の労働者もみんな仲間なんだということが、アイデンティティなのではないだろうか。

 それにもかかわらず、参政党が「世界唯一の」とか「国家アイデンティティ」とかというのは、労働者たちをその国籍・あるいは・人種によって分断し、労働者が団結してつくった労働組合を破壊するためではないだろうか。

 こういうことをゆるしてはならない。労働者として労働組合の団結を強化し、労働組合を破壊する攻撃を粉砕しよう!

 天皇を日本の伝統として押し出し、国家としての軸を再興するなとというのは、こういうイデオロギーでもって、労働者たちを国家のもとに国民として統合し、天皇の名において新たな戦争に動員するためではないだろうか。だが、戦争とは、資本家の利益のために、労働者たちに、他国の労働者たちと殺し合いをさせるものである。だまされてはならない。新たな戦争を阻止するために、労働者として団結を強化してたたかおう!