参政党のイデオロギーと動向の分析を深めるために、イタリアのムッソリーニのファシズムを研究しよう

参政党のイデオロギーと動向の分析を深めるために、イタリアのムッソリーニファシズムを研究しよう

 

 参政党と自民党とそのなかの高市早苗、そして日本保守党・NHK党・自治労自治労連から国民を守る党などの有象無象の極右勢力、またこれらとともにスパイ防止法の制定を叫ぶ日本維新の会や国民民主党、これらの政治勢力イデオロギーおよび動向の分析を深めていくためには、イタリアのムッソリーニファシズムについて研究することが必要である。ムッソリーニの国家ファシスト党は、ファシズムというように一括してよばれるものの出発点をなすのだからである。

 いま、イタリアでは、ムッソリーニファシズムの流れをくむ・極右のメローニが国家権力を掌握している。これは、21世紀現代世界で、極右勢力が国家権力者の座に就いた最初である。歴史はくりかえす、ということを考えるとき、この事態は不気味である。

 私は、ドイツのナチスについては、「血と土」のイデオロギー、小ブルジョアの軍隊的組織化、そしてユダヤ人の虐殺というようなことは知っているのであるが、イタリアのムッソリーニについては、ほとんど知識をもっていない。

 これから、ウィキペディアを批判的に読むようなところからはじめなければならない。(当面、引用はここからである。)

 「ファッショ」とは、結束をあらわすイタリア語であって、「ファシズム」は日本語では「結束主義」と訳される。

 社会党員であったムッソリーニは、第一次世界大戦時にイタリア民族主義の立場にたって参戦すべきことを主張して脱党し、みずからも兵士として戦争に参加した。退役後、退役兵たちを集め、また同様の民兵組織を糾合して、「イタリア戦闘者ファッシ」を結成した。これが「黒シャツ隊」である。これらの退役兵たちは、小地主(自作農)であって、この軍事組織は、小作人たちを襲撃した。ムッソリーニは、この「イタリア戦闘者ファッシ」と基礎にして「国家ファシスト党」を結成した。

 

 拡張主義・生存権理論「不可欠の領域」

 

 この党のイデオロギーについては、次のような紹介がみられる。

 「対外的な主張としては旧来のイレデンティズムを拡張した、生存圏理論の一種として地中海沿岸部の統合を目指す不可欠の領域が唱えられた。ムッソリーニは資源に乏しいイタリアが不完全な大国から完全な大国となり、また膨大な失業者を救うには新規領土の獲得以外に方法はないと考えていた。イタリア民族にとっての父祖となるラテン人が作り上げた「ローマ帝国」を引き合いに出し、ヴェネツィア・ジュリアを筆頭とした地中海世界を今日の帝国(イタリア植民地帝国)が再統合する大義名分とした。「不可欠の領域」に基づいた同化政策は政権獲得直後の1920年代、新規編入されたイストリアのスロベニア系住民と南チロルのオーストリア系住民に対して最初期にイタリア化政策として実施された。」

 のちに1936年には、ファシズムのイタリア国家は、エチオピア帝国を統合した。「国家ファシスト党が初期段階から唱えていた拡張主義・生存圏理論である不可欠の領域を求める動きは、ローマ帝国時代を思い出させる「イタリア帝国」の成立によって勢いを増した。ただしイタリア帝国主義の目標は地中海圏の統合ではなく、エジプトから西アフリカ、バルカン半島西部、東地中海の島々と現状の飛び地を結ぶ構想であった。」

 これは、日本の天皇軍国主義国家が主張した「大東亜共栄圏」のイデオロギーとよく似ている。

 日本では、参政党は、天皇を元首とし・本格的な軍隊をもつことを規定した憲法構想案を提唱し、代表の神谷は「大東亜戦争のように戦い抜いてやる」と叫んだ。

 イタリアのメローニは、ローマ帝国時代を思わせるようなことを叫んでいることはないのであろうか。

 

 ローマ進軍と連立諸政党の削り落とし

 

 1922年には、ムッソリーニは、黒シャツ隊をローマに進軍させた。

 「1922年10月29日、首都ローマに黒シャツ隊2万5000名が入城する中、ヴィットーリオ・エマヌエーレ3世は謁見したムッソリーニに対して組閣を命じる勅令を出した。1922年10月31日、新たに国家ファシスト党と人民党・自由党社会民主党の連立による第一次ムッソリーニ政権が成立、議会からも行政改革を目的とした臨時の委任立法権を認めさせた。」

 最初は、このように連立政権であった。ムッソリーニは、他の諸党を削り落とし、権力をみずからに集中したのである。

 国家権力を掌握することを目論む者どもは、このようにやるものなのである。

 われわれは、いま日本において、連立政権の樹立のために動いている諸政党のうごめきを警戒しなければならない。

 労働者たち・勤労者たち・学生たちは、21世紀現代のファシズム運動を、階級的団結の力で粉砕しよう!