天皇を崇め奉る日本人への「同化」を迫るものだ!——文芸春秋の特集記事の階級的意味
新聞広告によれば、文芸春秋は10月号で〈緊急特集〉<激論!日本人ファーストを問う——それは日本人の心の叫びか、それとも排外主義か▼安藤裕×毛受敏浩×堀茂樹>を組んだ。
堀茂樹(慶應義塾大学名誉教授)は、参政党に「レッテルを張り付けるように排外主義って言って批判してるのは下の下だ」、「民主制っていうのは一定の排外性を必ず伴う」(文芸春秋オンライン)、というように、参政党を公然と擁護し、「排外主義」を良いものとして積極的に主張してきた男である。この男は、参政党のお先棒担ぎ・ちょうちん持ちである。
この特集で、この堀茂樹に「必要なのは『多文化共生』ではなく『同化』だ」、としゃべらせているのである。
日本における同化政策の原点は、明治政府が遂行したものであり、「万世一系の天皇」と銘うった天皇を崇め奉り・この天皇に帰依する日本人を、あるべき日本人の姿とし、日本国家の領土に住まうすべての人びとを、このような日本人に同化させるものであった。沖縄の人びとは、これまで使っていた言葉を方言として禁止され、本土の言葉をしゃべり・その習慣を身につけることを強制された。日本軍国主義国家は、このような皇民への同化を、さらに朝鮮半島・台湾の人びとに迫ったのである。
このような同化の現代版としての意味をもつ、日本人への同化を外国人労働者に強制すべきだ、と堀茂樹は主張しているのである。
この同化なるものは、労働者階級を、既存の日本の労働者と外国人労働者とに分断し、独占資本家どもとその国家による労働者の搾取と支配をよりいっそう強化することを狙うものであり、皇民として日本国家に屈従するかぎりにおいて外国人労働者をして日本に住むことをゆるす、というものなのである。
いま、参政党を主導的実体とする極右勢力は、日本の独占ブルジョアジーをみずからの階級的基盤として、その運動を、自民党の総裁選をも巻きこみ、さらに、文芸春秋といった雑誌、その首脳陣や、大学教授をも、その推進主体とするかたちで、強烈におしすすめているのである。これは、現代のファシズム運動にほかならない。
このファシズム運動を粉砕するために、労働者たち・勤労者たち・学生たちは、労働組合や種々の大衆団体や、そしてさまざまな自分たちのグループを、このファシズム運動とたたかう組織としてつくりだし強化しよう!
この闘いは、敵階級にたいする、労働者・勤労者・学生の階級的な組織戦である。このことを、われわれは肝に銘じよう!
