アフリカに投下した資本と輸送路を防衛するためにジブチを日本軍の一大拠点とすることを策す日本帝国主義

アフリカに投下した資本と輸送路を防衛するためにジブチを日本軍の一大拠点とすることを策す日本帝国主義

 

 読売新聞は次のように報じた(8月20日朝刊)。

 

 <自衛隊唯一の海外拠点ジブチ地政学上の要衝…2017年に基地設置の中国に日米欧でメッセージ>

 <自衛隊がアフリカ東部ジブチに置いている活動拠点の重要性が高まっている。海賊対処に加え、不安定化する中東・アフリカ地域から緊急の際の邦人輸送関連任務も担う。地域での存在感を増す中国に 対峙(たいじ)するための要所ともなっている。(ジブチで 中田隆徳)

 中谷防衛相は18日、拠点を視察後、記者団に強調した。自衛隊は2009年、ソマリア沖・アデン湾での海賊対処を始め、11年にジブチに海外で唯一となる拠点を設置。護衛艦や「P3C」哨戒機を運用し、隊員ら計約400人が活動する。23年12月には、邦人の保護や輸送のための態勢整備が任務に追加された。

 各国と連携して海賊対処を約16年継続してきた効果があり、海賊事案は11年の237件から近年は1桁台に減った。拠点トップで海賊対処行動支援隊司令の田中史人・1等陸佐(42)は18日、読売新聞の取材に対し、「資源の多くを海上輸送に依存する我が国の経済活動に寄与している」と語った。

 邦人輸送でも23年のスーダンからの退避でジブチに45人を運ぶなど実績を重ねており、「拠点を安定的に運営することで、迅速な邦人保護・輸送につながっている」と強調した。

 一方で、海賊を生み出す根本原因であるソマリアの貧困は未解決だ。6月はイラン情勢を受け、日本から派遣された「C2」輸送機を邦人退避用にジブチで待機させるなど、地域の緊迫化も続く。田中氏は「今後も海賊対処、邦人輸送への備えに万全を期す必要がある」と気を引き締める。

 日本は20日から「第9回アフリカ開発会議」(TICAD9)を横浜で開く。現在、靖国神社宮司海上自衛隊出身の大塚海夫・前駐ジブチ大使(65)は「日本が開発援助から投資にアフリカ政策の重点を移す中、邦人や日本企業の経済活動にとって大前提となる安全確保の重要性は増している」と指摘する。

 ジブチはアジア、中東、アフリカ、欧州をつなぐ海上交通路の結節点で、地政学上の要衝だ。米国やフランス、イタリア、スペインなども拠点を構える一方、軍の遠方展開を進める中国も17年に基地を設置した。

 自衛隊ジブチで拠点を維持することで、西側関係国と情報共有が進み、中国軍の動向も把握しやすくなる。大塚氏は「現地での日本と欧米の連携を中国に見せることで、静かな(けん制の)メッセージを送ることにもつながる」と語る。>

 

 いままさに20日から、日本政府はアフリカ諸国から代表を集めて「第9回アフリカ開発会議」(TICAD9)を横浜で開催した。

 日本の独占資本家どもと政府の最大の眼目は、中国に対抗して、銅・コバルト・リチウムなどの重要鉱物資源を開発することを中軸にして、アフリカ諸国に資本を投下することにある。

 日本の国家権力者は、アフリカ各地の労働者を搾取するために投下した資本を防衛するとともに、掘り出した重要鉱物をアフリカ中心部からインド洋をわたって日本に輸送するために、日本軍をアフリカ各地とインド洋に配備することを狙っているのである。アフリカに進出している中国やロシア、これとつながる部族勢力と戦闘をまじえる体制と態勢をとる、ということが、その目論見にほかならない。

 その拠点をジブチにしたいという野望をあらわにしているのが、読売新聞のこの記事に盛られた内容なのである。

 しかも、日本帝国主義ブルジョアジーは、衰退し・日本に軍事費の増額を求めつづけるトランプのアメリカ国家は東アジアにどれだけの戦力を投入しつづけるのかはわからない、と判断しつつ、中国および北朝鮮の基地を先制的に攻撃するに十分なまでに日本軍の軍事力を増強することを急いでいるのである。

 参政党は、戦前・戦中のような天皇制の復活と、海外派兵と戦争を本格的におこなう軍隊をもつことを明記した憲法構想案を提起しつつ、参院選で伸長した。

 彼らは、上にしめした日本英国主義ブルジョアジーの意を体しているのである。

 労働者・勤労者・学生たちは、日本帝国主義ブルジョアジーの野望とその意を体して暗躍する参政党=極右勢力の策動を粉砕するために、階級的に団結し、労働者国際主義を貫徹してたたかおう!