参政党はなぜ「日本は、稲穂が実る豊かな国土に、八百万の神と祖先を祀り」と言うのか。21世紀現代版の大東亜共栄圏づくりが目的だ!
参政党などの極右勢力が「日本は、稲穂が実る豊かな国土に、八百万の神と祖先を祀り……」などというのは、なぜなのか。これは、日本の土地・風土と日本人の精神を賛美する言葉である。日本人は優秀だ、と自己賛美するものである。彼らが、いまこのときに、日本人を自己賛美する意味はどこにあるのか。その現代的意味は何か。
われわれは、上記のことを、日本帝国主義はいま何に直面しており、日本の支配階級である独占資本家どもはこれにどう対処しようとしているのか、ということとの関係において考察する必要がある。
国内的には、日本の帝国主義経済は、少子高齢化にみまわれており、外国人労働者を導入することなしにはやっていけない、と独占資本家どもは判断しているのである。資本の自己増殖のために、外国人労働者を搾取材料にしなければならない、ということである。
国際的には、中国およびロシアに軍事的に対抗すると同時に、アメリカ国家権力者トランプが、衰退した自国経済を打開するために高関税政策を貫徹していることに対決して、対米関係を維持しつつも、その他の諸国との経済的関係を強化する、という態度を、日本の独占資本家階級は明確にしたのである。
ここに、日本の独占資本家階級は、日本の労働者階級・勤労者たちをみずからの支配に屈従させ、あらゆる諸階級・諸階層の人びとをみずからの国家のもとに国民=民族として・よりいっそう強固に統合するために、日本人は、豊かな土地=領土をもち、優れた素質の血が脈うっているところの優秀な民族=人種なのだ、というイデオロギーを、国の内にむかって、また外にむかって貫徹することを決断したのである。
軍事的敵国とした中国・北朝鮮・ロシアと軍事的に対抗し、アジア諸国や太平洋諸国を軍事的に威圧するためには、日米軍事同盟を維持しつつも、日本国家が軍事力を飛躍的に強化しなければならない。このように独占資本家階級が判断したのである。これが、参政党をはじめとする極右勢力が日本の核武装を叫ぶゆえんである。
それと同時に、経済的には、日本の独占資本家階級は、アメリカ国家による高関税政策の貫徹に対処するために、アメリカへの投資を増やすだけではなく、この高関税政策の貫徹に揺さぶられているところの国ぐににたいして、中国にかんしては、商品=資本市場として、また資源の調達先として、その関係を強化しつつ、アジア諸国、太平洋諸国、中東諸国、さらにアフリカ諸国などを、日本が影響力を持つ国としてからめとっていくことを狙っているのである。
これらの国ぐにに日本国家が影響力をもち、日本の諸独占体が進出していくために、日本が強大な軍事力をもち、核武装をおしすすめていくことを、日本の独占資本家階級は画策しているのであり、この国家の行動に労働者階級を従わせるために、日本人は優秀なのだ、というイデオロギーを日本のすべての人びとに貫徹し、国家として統合する、という攻勢を打ち下ろしているのである。
かつて日本の支配階級は、中国に満州国という植民地をつくり、台湾や朝鮮を植民地とするために、そして朝鮮の労働者たちを日本の鉱山でこき使うために、これらの人びとを蔑称で呼んでさげすみ、日本は神の国であり・天皇を頂点とする優秀な大和民族なのだ、というイデオロギーを内外の人びとに吹きこんのであった。これと同様に、今日の日本の支配階級は、もはや信用がならなくなったアメリカ国家に依存することなく、日本国家がアジア諸国や世界のその他の諸国に影響力をもち、日本の独占資本の利害を貫徹するために、そして日本に導入した外国人労働者たちを資本家に屈従した搾取材料にするために、日本は豊かな国土をもち、日本人は優秀なんだ、という21世紀現代における日本人の「血と土」のイデオロギーを、貫徹しているのである。この尖兵が、参政党などの極右勢力なのである。
日本の支配階級とその先兵をなす極右勢力が追求しているのは、東と西の帝国主義陣営の角逐のもとで日本国家が帝国主義的争闘戦にうちかつために、そして、日本の在来の労働者たちおよび外国人労働者たちを徹底的に搾取するために、日本国家を新たな天皇制帝国主義軍事強権国家としてつくりだす、ということにほかならない。
労働者たち・勤労者たち・学生たちは、このような策動をうち砕くために、労働者国際主義を貫徹し、全世界のプロレタリアートと階級的に団結してたたかおう!