アメリカ帝国主義の世界支配の終わりを、労働者階級の力で資本主義そのものの終わりとしよう!
アメリカ帝国主義の時代は終わった。
「トランプ米政権が関税の壁を築き、世界に背を向け始めた。自由貿易を軸にした共存共栄という米国主導の戦後秩序は、80年目にして転換点を迎えた。米国のつなぎとめが難しくなるなか、世界は多国間の枠組みを守り続けるのか、保護主義の時代に突入するかの岐路に立つ。高関税からの「抜け道」なし。」(「日本経済新聞」電子版、2025年4月7日)
1991年に現代ソ連邦を崩壊に追いこんだ全世界の独占ブルジョアどもは、「共産主義の敗北」と「資本主義の勝利」を謳歌した。かつてのソ連構成諸国とソ連圏構成諸国を帝国主義支配秩序のもとにのみこみ編みこんだアメリカの一強支配がはじまった。この世界秩序は、ここに終わりを告げた。これは、同時に、第二次世界大戦以後、ソ連と対抗しながらアメリカがその盟主として牽引してきた帝国主義世界秩序そのものの終焉なのである。
これは、産業革命によって確立された資本主義的生産様式そのものの破綻を意味する。
1917年のロシア革命によって、資本主義の最高発展段階たる帝国主義を打倒する突破口が切り拓かれたのであったが、革命ロシアと世界共産主義運動は、「一国社会主義」のイデオロギーを捏造(ねつぞう)したスターリンとその一派によって歪曲され変質させられた。
いま、変質し破産したソ連の残骸をのみこんだ帝国主義は、破綻をあらわにした。マルクスの言う、資本主義的生産力と資本主義的生産関係の矛盾は、極限に達した。
桎梏(しっこく)の極に達したこの資本主義的生産関係は、だが、自動的に崩壊することはない。
全世界のプロレタリアートは、みずからを階級として組織し団結して、全世界的規模において、この資本主義的生産関係をその根底から転覆しなければならない。
西の帝国主義も東の帝国主義も、あらゆる国家権力者と独占資本家どもは、関税戦争というかたちで惹起した経済的危機を、労働者たちの搾取を徹底的に強化することによってのりきることを策しているのである。
全世界の労働者たち・勤労者たちは、支配者どものこのような策動をうち砕き、あらゆる帝国主義国家権力と資本主義国家権力を打倒するために、国際的に階級的に団結してたたかおう!