ドイツの総選挙で極右の「ドイツのための選択肢AfD」が第二位に伸長。移民排斥の排外主義をうち砕こう!
ドイツの総選挙は開票途中であるが、報道によれば、極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」が倍増の2位に伸長している。
最大野党の保守陣営「キリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)」が首位を確実にし、得票率で28・6%、「ドイツのための選択肢(AfD)」が20・5%、ショルツ首相が率いる与党の中道左派ドイツ社会民主党(SPD)は大敗し、16・5%である。
アリス・ワイデルのAfDは、「移民・難民を、出身国に強制送還せよ」と主張し、移民排斥の排外主義をあおりたててきた。彼らは、ウクライナ軍事支援と対露制裁にもとづいて惹起したエネルギー価格の高騰に苦しむ労働者たちや、なお貧困状態に突き落とされている旧東ドイツ地域の人びとに、「移民に職場をうばわれている」「移民・難民に国家予算を費やし彼らを優遇しているから、自分たちは貧しいままであり救われないのだ」というように、移民・難民の労働者たちへの反感と敵愾心をうえつけてきたのである。これは、ドイツの独占ブルジョアジーの意を体して・この極右政党が、労働者たちの不満が自分たち支配階級への反抗へと向かうのを阻止し、移民労働者に向けさせることを策すものであり、労働者階級の分断を目論むものなのである。
このことは同時に、「不法」と烙印した移民の強制送還を強行しているアメリカのトランプ政権、その中枢を担うイーロン・マスクが、ワイデルをほめたたえ・この極右政党を公然と支援したことに端的にしめされる。
この極右政党は、移民のなかでも、ICT(情報通信技術)やAI(人工知能)技術などにかんする高度な技術性をもつ移民の労働者=技術者にかんしては、高給で優遇する、という政策をうちだしているのである。このことに、この極右政党が、中国およびアメリカに対抗して高度技術部門においてヨーロッパを牽引するという野望を抱いているドイツの支配階級の意志を体現していることが、明らかなのだ。
極右政党と支配階級は、移民労働者のなかでも高度な技術性をもつ労働者を優遇して取りたて、下層の労働者を強制送還の恐怖におとしいれる、というかたちで、移民の労働者自身を分断することをはかっているのである。
ドイツの独占ブルジョアジーとその利害の政治的体現者どもは、労働者たちをよりいっそう過酷に搾取し収奪し、こうすることによって深刻な経済危機をのりきるために、労働者階級を二重・三重にも分断して自分たちの支配を盤石のものとすることを策しているのである。
ドイツの独占ブルジョアどもは、中道右派政党あるいは中道左派政党を政権トップの座にすえるだけでは、労働者たちの不満を吸収できないと感じているのだ。ここに、彼ら独占ブルジョアどもが、極右政党を活用するゆえんがあるのであり、移民排斥の排外主義を鼓吹させる根拠があるのである。
ドイツのプロレタリアートは、このような独占ブルジョアジーとその支配そのものを覆さなければならない。これまでの国家権力もこれからうちたてられようとしている国家権力もブルジョアジー独裁の国家権力である。このブルジョア支配を極右勢力が支えているのである。このブルジョアジー独裁の国家権力そのものを打倒しよう!
全世界のプロレタリアートは、西の帝国主義をも東の帝国主義をも打倒するプロレタリア世界革命を実現するために、みずからを階級として組織し、国際的に団結しよう!