トランプ政権による高関税政策の貫徹は労働者からの収奪を強化するものだ! 高関税による収奪を許すな!
トランプ大統領は、2月1日、カナダとメキシコからの輸入品にたいして25%の関税、中国にたいして10%の追加関税を課すための大統領令に署名し、4日から実施する、とした。
カナダ政府は、報復措置として、4日から、300億カナダ・ドル(約3兆2000億円)分のアメリカ製品を対象に25%の関税をかけ、3週間後に1250億カナダ・ドル分を追加する、と発表した。課税の対象は、アメリカのビールやワイン、オレンジジュース、家電、木材などとした。
メキシコ政府も、アメリカの豚肉やチーズ、鉄鋼、アルミニウムなどに5~20%の関税を課すことを検討している、とした。
中国政府も、「強烈に不満」と表明し、WTOに提訴するという方針をしめした。
トランプ政権による高関税政策のこの貫徹は、衰退する国内の製造業の諸独占体を防衛するためのものである。すでに、アメリカの諸企業が中国の諸企業に敗北して久しい。また、世界各国の諸企業は、カナダやメキシコに生産拠点をつくって、そこからアメリカに輸出しているのである。こういう諸製品の国内への流入を阻止することがトランプ政権の狙いなのである。
だが、この高関税政策の貫徹によって、守るはずのアメリの自動車産業の諸独占体は、年間営業利益の5兆円が減る可能性がある、という。これらの諸独占体自体が暴利をむさぼるために、労働力の安いメキシコやカナダに工場を集積させ、製品をここから自国に輸入しているのだからである。国家権力者トランプは、高関税によってアメリカの栄光をふたたび蘇らせる、と見せかけるために、こういうことには構いなしなのだ。
この高関税それ自体、労働者たち・勤労者たちからの収奪を強化するためのものである。トランプ政権は、国家財政をうるおすためにこそ、この高関税政策をとっているのだからである。輸入品に関税を課すのは、消費税を課すのと同じである。アメリカの輸入業者が関税をアメリカ国家に支払うのであるが、この輸入業者は、この支払いをやるために、関税分を輸入品の価格に上乗せするのだからである。この上乗せができなければ、輸入業者は、儲からないので、この輸入そのものをやめてしまう。そうすると、この輸入品が品薄になって価格が上がってくる。儲かるまで価格が上がったところで、輸入業者は当該の製品の輸入を再開する。もちろん、競争に敗れた輸入業者はつぶれる。このように、輸入業者は徹頭徹尾、利益を追求するのであり、トランプ政権のアメリカ国家は、この輸入業者から関税分を吸い上げるというかたちで、労働者たち・勤労者たちから収奪するのである。あくまでも、トランプ政権は悪辣なのである。この政権は、アメリカ独占ブルジョアジーの利益のために、労働者たちの搾取の強化を守り、「アメリカ第一」の名において、アメリカのブルジョアジーの国家のもとに、労働者たち・勤労者たちから金(カネ)をふんだくるのである。
トランプ政権による高関税政策の貫徹の本質はここにある。労働者たち・勤労者たちはだまされてはならない。
搾取と収奪と支配を強化するトランプ政権を、労働者階級の団結の力で打倒しよう!
世界各国の国家権力者どもは、自国のブルジョアジーの利益のためにあらそっているのだ。このブルジョアジーは、労働者たちの搾取と収奪を強化することをこそ狙っているのである。
全世界のプロレタリアートは、西の帝国主義をも、東の帝国主義をも打倒し、プロレタリア世界革命を実現するために、国際的に階級的に団結しよう!