「不法移民」を強制送還するためにコロンビア政府を「25%の関税上乗せ」の脅しで屈服させる——トランプ
アメリカ国家権力者トランプは、1月26日、強制的に送還するために「不法移民」と烙印した者たちを乗せたアメリカの軍用機をうけいれることを拒否したコロンビア政府を脅すために、即座にSNSで報復措置を発表した。コロンビアからのすべての輸入品に25%の関税を上乗せし、50%にまで引き上げる、と彼は宣言したのである。
この脅しにコロンビア政府は屈服した。同政府は、軍用機の受け入れに転じた。この屈服を見とどけて、トランプは、関税上乗せの報復措置をひっこめた。
「不法移民」と烙印した者たちを強制的に送還するためには、彼らの出身国の政府にうけいれさせなければならない。これを首尾よく実現するために、権力者トランプは、関税上乗せの脅しをつかったのである。
トランプは、国内では、移民に寛容な政策をとる市当局であるシカゴを狙い撃ちにした。まず犯罪歴のある不法移民を摘発し、さらに不法滞在者だと判明すれば身柄を拘束する、とした。これは、白人の労働者たちにも、黒人の労働者たちにも、もろもろの国ぐにからアメリカにわたってきた労働者たちにも、受け入れられやすくするために、まず犯罪歴のある不法移民を強制送還する、としたものなのである。これは、同時に、メキシコとの国境を越えて、中南米からアメリカにきたヒスパニック系の労働者たちにたいして、彼らの内部に疑心暗鬼をうみださせ、彼らを恐怖で萎縮させ、さらに彼らのなかに密通者をもつくりだすことを狙ったものにほかならない。すなわち、これは、すでにアメリカ国籍をとり犯罪歴のない者には、ホッと安心させて、さわらぬ神にたたりなしの態度をとらせ、多くの移民労働者には、自分の何かが不法とされるかもしれないということにビクビクさせ、さらに、脅えている者には、自分の身のあかしをたてるために他の者を密告するようにしむける、ということなのである。
このようなことをおこなうのは、まさに、恐怖政治である。これは、内にむかって、「不法移民」を摘発し強制送還するという排斥主義を貫徹するものなのである。これは、国内において、敵となる者たちを意図的にこしらえあげ、この者たち以外の労働者たちに、この者たちへの敵愾心をうえつけ、この者たちを攻撃させる、という・国家権力者が労働者たち・勤労者たちを支配する、支配の強権的なやり口なのであり、排斥主義の貫徹にほかならない。外に敵を意図的につくりだし、労働者たち・勤労者たちをしてこの敵を攻撃させる、というイデオロギーが、排外主義なのであるが、このイデオロギーの国内版を、排斥主義と呼ぶことができる。すなわち、内なる敵をこしらえあげ、労働者たち・勤労者たちに、内なる敵としたこの者たちへの不信と敵愾心をもたせ、いつ自分がこの者たちの部類にいれられるかもしれないという恐怖によって・敵としたこの者たちの摘発に協力させる、というイデオロギーを、独自的には、われわれは、排斥主義と呼ぼう、ということである。
アメリカの労働者たち・勤労者たちは、支配者どもによる、外に向かう排外主義の貫徹と、内に向かう排斥主義の貫徹をうち砕き、労働者階級の団結をかちとろう!
労働者たち・勤労者たちの搾取と収奪と抑圧を強化することを基礎にして互に抗争する西側の帝国主義諸国家権力と東側の帝国主義諸国家権力を打倒するプロレタリア世界革命を実現するために、全世界のプロレタリアートは、みずからを階級として組織しよう!