トランプ、「領土拡張」欲望をあらわに
トランプは大統領就任演説で「アメリカは再び成長する国家となり、富を増やし、領土を拡大し、都市を建設し、期待を高め、新しく美しい地平線に国旗を掲げていく国家になる」というように「領土を拡大し」と公言し、領土の拡張の欲望を露骨にしめした。
トランプは、「偉大な大統領ウィリアム・マッキンリー」というように、高関税政策をとり・帝国主義的な領土拡張に邁進し・暗殺された19世紀最後かつ20世紀最初の大統領ウィリアム・マッキンリーを「偉大」で「関税と才能」を発揮したとたたえ、その「名前を復活させ」、アラスカのデナリ山の名称を「マッキンリー山に戻す」と宣言した。
また、彼は「メキシコ湾の名称をアメリカ湾に変更する」、とした。
さらに、彼は、「中国がパナマ運河を運営しているが、われわれは中国ではなくパナマに運河を与えたのだ。アメリカは運河を取り返す」、と表明した。
就任演説後、彼は、大統領執務室で記者団に、デンマーク領グリーンランドをアメリカが所有すべきことを主張した。
このように、トランプは領土拡張の欲望をあらわにしたのである。この欲望は、パナマ運河とグリーンランドを挙げていることにしめされるように、進出してきている東側の帝国主義国家・中国に対抗して、その地をアメリカ国家が確保することを狙ったものにほかならない。世界の覇権をアメリカ国家から奪うという国家意志を貫徹している中国にたいして、これをゆるさず、自国の勢力圏の領土の所有権ないし管理権を確保し拡張するのだ、という帝国主義的野望をみなぎらせているのが、衰退し追いつめられてあがく帝国主義国家アメリカの権力者トランプなのである。
自国の勢力圏を一歩一歩と侵食され追いつめられていく覇者の抵抗とあがきは、すさまじい。これが、トランプを最高権力者の座にすえたアメリカ帝国主義そのものの姿なのである。
トランプは、頼みのIT(情報技術)巨大独占体を率いる面々を大統領就任式の特等席に座らせるとともに、瀕死の製造業を防衛するために、2月1日から、カナダとメキシコに25%の関税をかける、と表明した。世界の諸独占体が、カナダやメキシコに生産拠点を建設し、そこからアメリカに輸出しているからである。
トランプは、みずからの高関税政策を正当化するためにマッキンリーの名前までをももちだし・たたえるとともに、実際には関税障壁をもってしても再建が不可能な製造業、そこで働く白人労働者をみずからのもとにからめとり、搾取と収奪を維持するために、反外国企業、反移民の排外主義をあおりたてているのである。
アメリカの労働者たち・勤労者たちは、このトランプにだまされてはならない。この排外主義を、「アメリカ第一」のナショナリズムをうち破り、みずからをプロレタリアとして自覚し、労働者階級として階級的に団結しよう!
アメリカのプロレタリアートは、独占資本による賃労働者の搾取を維持するために支配体制の強化に狂奔するトランプ政権を打倒しよう!
全世界のプロレタリアートは、西側の帝国主義をも東側の帝国主義をも打倒し、プロレタリア世界革命を実現するために、プロレタリア・インターナショナリズムの立場にたって、国際的に階級的に団結しよう!