アメリカ鉄鋼独占資本家、労働貴族、トランプ、バイデンら一体になってのアメリカ第一主義にもとづく買収つぶし

アメリカ鉄鋼独占資本家、労働貴族、トランプ、バイデンら一体になってのアメリカ第一主義にもとづく買収つぶし

 

 日本製鉄とUSスチールは、アメリカ大統領バイデンによる買収禁止命令に反対して、アメリカ政府を提訴した。あわせて両社は、アメリカ鉄鋼大手のクリーブランド・クリフスと全米鉄鋼労働組合(USW)のデビッド・マッコール会長にたいして、虚偽の発言で計画を妨害したとして、訴訟を起こした。

 次期大統領トランプは、SNSに「関税によってUSスチールはより収益性が高く、価値のある企業となるのに、なぜいま売却したいのだろうか」と投稿した。

 これらの動きに、対立の構図をみてとることができる。

 クリーブランド・クリフスは、経営の危機に瀕したUSスチールに買収を提案して拒否された企業なのであり、この企業は買収抗争で日本製鉄に敗北したのである。粗鋼の生産量において、2024年には、クリーブランド・クリフスは世界22位、アメリカで2位であり、USスチールはそれぞれ24位、3位である。アメリカで1位のニューコアは世界15位である。日本製鉄は、4位であり、世界ランキングの上位には、中国の企業がひしめいているのである。

 そして、アメリカの鉄鋼業の独占資本家ども総体と、UAWのマッコール会長を先頭とする労働貴族どもはつるんでいるのである。彼らは、ともども、衰退したアメリカの鉄鋼業を守るためにトランプのアメリカ第一主義ナショナリズムを自分たちのイデオロギー的支柱としているのであり、トランプが中国にたいする関税障壁をよりいっそう高くしてくれるのを待ち望んであるのである。

 危機に瀕したUSスチールの経営陣からすれば、世界22位のクリーブランド・クリフスに買収されたとしても何の役にもたたない。ともに、老朽化した設備を抱えた存在なのであり、自社のおいしいところだけをとって、あとは廃棄するというかたちで解体されるのが落ちなのである。日本製鉄は、汎用品では中国に負けていても、高度な技術性をもつ鋼材を生産するという点にかんするかぎりでは、中国よりも優れた生産技術をもつ。USスチールの経営陣は、自社を守るためには、日本製鉄の資金力と技術力にたよる以外にないのである。

 これに反して、アメリカの鉄鋼独占資本家ども総体と、これにつき従う労働貴族どもは、倒産寸前の一社の一時しのぎの延命策には付き合っていられない、中国の脅威にたいしては、関税障壁を構築するというトランプにすがる以外にない、ということなのである。

 アメリカの労働組合員たちは、この労働貴族どもにだまされたままである。アメリカの労働者たちが、アメリカ第一主義というトランプのアメリカ・ナショナリズムに毒され、自分たちは独占資本家どもによって搾取されている賃労働者なのだ、という意識をもちえなくなっていることに危機がある。

 これは日本の労働者も同じである。中国の労働者も同じである。

 アメリカの独占資本家どもも、日本の独占資本家どもも、中国の独占資本家ども・官僚資本家どもも、労働者たちを徹底的搾取することを基礎にして、互いに抗争しているのである。

 全世界の労働者たちは、このような資本家どもの支配を根底から転覆するために、階級的に国際的に団結しよう!

 労働者たちは資本の鉄鎖以外に失うものはない。

 プロレタリア世界革命のためにたたかおう!