レーニンの「帝国主義戦争を内乱へ」の指針を現代的に適用しよう!

レーニンの「帝国主義戦争を内乱へ」の指針を現代的に適用しよう!

 

 われわれは、次のようなレーニンの「革命的敗北主義」「帝国主義戦争を内乱へ」の指針を、二一世紀現代における帝国主義戦争の今日的形態のもとでの各国の物質的諸条件および階級情勢の分析に立脚して現代的に適用し、それぞれの国における・ロシアのウクライナ侵略阻止の闘いおよび革命闘争の指針を解明するのでなければならない。

 「……プロレタリアートの口を完全にふさぐために、ブルジョアジーが戦時法を利用しているので、プロレタリアートは、煽動と組織の非合法形態をつくりだすという無条件の任務に直面している。日和見主義者は、自分の信念を裏切るという代価をはらって、合法組織を「まもる」がよい。だが、革命的社会民主主義者は、社会主義のための危機の時代にふさわしい、非合法闘争形態をつくりだすために、また自国の排外主義的ブルジョアジーとではなく、すべての国の労働者と結合するために、労働者階級の熟達した組織能力と組織上のつながりとを利用する。プロレタリア・インターナショナルはほろびはしなかったし、またほろびはしないであろう。労働者大衆は、あらゆる障害をのりこえて、新しいインターナショナルをつくりだすであろう。日和見主義のいまおさめている勝利は、ながくはつづかない。戦争の犠牲が大きくなればなるほど、日和見主義者が労働者の大業を裏切っていること、それぞれの国の政府とブルジョアジーに武器をさしむけなければならないことが、労働者大衆にはますますはっきりしてくるであろう。

 現在の帝国主義戦争を内乱に転化せよということは、コンミューンの経験によって指示され、バーゼルの決議(一九一二年)がその輪郭をしめし、高度に発達したブルジョア諸国間の帝国主義戦争のすべての条件から出てくる、ただ一つ正しいプロレタリア的スローガンである。このような転化の困難が、ある時期にはどんなに大きくみえようとも、社会主義者は、戦争が事実となった以上は、この方向をめざして系統的に、ねばりづよく、ひたむきに準備活動をすすめることをけっしてやめないであろう。

 ただこの道によってはじめて、プロレタリアートは、排外主義的ブルジョアジーへの従属を脱することができ、諸国民のほんとうの自由への道と社会主義への道を、形はちがい、速度のちがいはあっても、断固としてすすむことができるであろう。

 あらゆる国のブルジョアジーの排外主義と愛国主義に反対する労働者の国際的友愛万歳!

 日和見主義から解放されたプロレタリア・インターナショナル万歳!

      ロシア社会民主労働党中央員会」

 (「戦争とロシア社会民主党」一九一四年九月二十八日以前に執筆——『レーニン全集』第二十一巻、大月書店版、一九~二〇頁)