物価高騰に抗しイギリスの鉄道労働者が賃上げのストライキ闘争に決起!

物価高騰に抗しイギリスの鉄道労働者が賃上げのストライキ闘争に決起!

 

 イギリスでは、6月21日、急激なインフレに苦しむ鉄道の労働者たちは、7%の賃上げを要求して、30年ぶりとなる規模のストライキ闘争を決行した。ロンドンでは地下鉄を止め、交通網をマヒさせた。

 また、航空大手のブリティッシュ・エアウェイズの労働者たちは、繁忙期の夏休み期間にストライキをうつことを決定した。

 これは、ロシアのウクライナ侵略と、このロシアへの米欧日の帝国主義諸国の経済制裁とによって、猛烈な物価高騰が引き起こされていることへの労働者たちの反撃である。この物価高騰は、それ自体、自国政府によるロシアとの軍事的・政治的・経済的の抗争の継続のための労働者・人民の大々的な収奪にほかならないからである。

 

        (日経新聞電子版より)

 

 ドイツでは、6月23日、ハンブルグなど6つの港湾労働組合が14%の賃上げを要求してストライキに突入した。同組合には1万2000人の港湾労働者が加入し、年最大1200ユーロ(約17万円)の一時金をも求めている。このストによって大型コンテナ船など30隻の入港を阻止した。

 220万人が加盟するドイツ最大の産業別労組であるIGメタルは、6月に複数回のストライキを敢行し、8月から賃金を6・5%引き上げること、6、7月に500ユーロの一時金を支払うことを、経営者側に約束させた。これは、これまで屈従させられてきたドイツの労働者たちが、いま団結して起ちあがったことの成果である。

 フランスでは、運輸業の労働者たちが次々とストライキ闘争に決起し、パリ郊外のシャルルドゴール空港では7月2日に、賃金の引き上げを要求して空港労働者や消防隊員らがストライキに踏み切った。これらの労働者たちは、6月30日、7月1日にもストライキを実施しており、少なくとも数百の航空便を欠航に追いこんだ。労働者たちは、要求が受け入れらないかぎり、ストライキをつづけることを表明した。

 われわれは、日本において、ヨーロッパ各国の労働者たちと連帯し、「連合」指導部をのりこえ、生活苦にあえぐ労働者たちを階級的に組織し、東西の帝国主義の軍事的・政治的・経済的の抗争をうち破る闘いとむすびつけて、大幅な賃上げをかちとるとともに種々の合理化・企業再編を阻止する闘いを展開するのでなければならない。